詰将棋ジャーナル賞受賞作品紹介(第19回)

本日の記事は、第19回詰将棋ジャーナル賞の受賞作紹介です。
結果的に、最後の詰将棋ジャーナル賞となりました。

対象は1991年1月号から12月号までの発表作。
最優秀作に鈴木明氏、優秀作に土屋交弘氏の作品が輝きました。
なお、審査員は谷川俊昭氏の代わりに伊藤果氏が入り、司会は柳田明氏から堀内和雄氏へ、担当者と合わせるように変更されました。


最優秀作 鈴木 明作

将棋ジャーナル199111鈴木明

鈴木 明作(1991年11月号) 詰手順
2三金 ②1四玉 2四金 同玉 3五銀 3三玉 4四銀打 4二玉 5三銀打 3一玉
2四銀 2一玉 3二飛成 同玉 3三銀左成 2一玉 ⑰2二銀 1二玉 1三銀上成 まで19手詰

変化
②同玉は、3二飛成、1三玉、2四銀、同玉、2五銀、1五玉、1六銀打、2六玉、3六龍、1七玉、2七龍まで。

3七飛が遠くから目を光らせている初型。金を押し売り、取らせた後で銀を斜めに3枚連打します。3一玉と方向転換したところで2四銀と開き、飛車を捨てて詰め上がります。
⑰1二銀でも詰むのは作者自認ではないかと推測されますが、現在ですと大きなキズと言われても仕方がありませんかね…。
なお、鈴木明は第6回で優秀作を受賞された鈴木利明氏のペンネームです。




優秀作 土屋交弘作

将棋ジャーナル199106土屋交弘

土屋交弘作(1991年6月号) 詰手順
3四と 1四玉 ③2四金 1五玉 2五金 ⑥同玉 3七桂 同龍 4七角 3六飛
2四金 1五玉 1六歩 同飛 1四金 同香 2四銀 まで17手詰

変化
②1五玉は、2四銀、2五玉、3七桂、同龍、4七角、3六合、1六金、同香、1五金まで。
②2五玉は、3七桂、1四玉、2四金、1五玉、1四金打、同香、2五金、同龍、1六歩、同龍、2四銀まで。
⑥同玉は、2四銀、1四玉、1五歩、同龍、4七角、2五合、2六桂まで。

3手目で打った金を直ちに捨て、2五へ誘い出したところで3七桂~4七角が実現。合駒は1六への着手を取ることができる飛が正解です。以下、再度の2四金を今度は1四金と捨ててフィナーレとなります。
残念ながら、③2六桂以下でも詰みがある模様です。座談会でもこの筋はきわどいと言われており、検討の結果、以下同龍、2四金、1五玉、2六銀、同玉、2七歩、1七玉、2六銀、2七玉、2九飛、2八歩、3八金、1六玉、1七銀、1五玉、2六銀、1六玉以下不詰という結論が出されました。ですが、2四金に代えて2四と、同玉、2三桂成、1四玉、1三成桂、同玉、1四歩、同玉、2三銀、1五玉、2六銀、同玉、2七香、3七玉、3八金以下捕まっていると手元の検討結果では出ています。





1992年発表分について、第20回詰将棋ジャーナル賞の発表はありませんでした。
1992年12月号をもって、詰将棋の定期発表は終了。
1993年1月号から書店売りを廃止し再起を図りましたが、夏頃に休刊となりました(発行が確認できているのは4月号まで)。



最後は駆け足になってしまいましたが、年内に詰将棋ジャーナル賞の紹介を終えることができ、安心しています。
当ブログは、本記事が2019年最後の更新となりました。
今年もどうもありがとうございました。来年も、何卒よろしくお願いいたします。

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