二歩禁の系譜(終)(近代将棋昭和51年12月号)
本日の記事は、村山隆治氏著「二歩禁の系譜」の最終回です。
(第17図)

第17図。――現在完了・直接型――
『新春の詰将棋』(金田秀信著)の第44番。
この作品は、『金田秀信全作品』のNo・153にも採用されている。昭和44年頃のものである。
2二角・2一玉・1二角・2二玉・2三歩成 ・1一玉・2二と ・同玉・1三飛成・3一玉・2一角成・同玉・2二歩・3一玉・1一竜まで、15手詰。
常に簡素の美を追求する金田詰将棋の、二歩禁短編作品である。
2三歩成から2二とは、あとで2二歩と打つための消滅工作であり、これが本作品のテーマとなっている。
なお、1三飛成で2三飛成は、1一玉・2一竜・同飛・同角成・同玉で詰まない。
(第18図)

第18図。――現在完了・間接型――
『山中竜雄作品集』の第32番。氏が昭和42年頃『中国電力将棋部報』に掲載したものだそうである。
2二角打・1二玉・1三角成・同玉・2三飛・1四玉・2四飛成・同玉・3三角成・1四玉・1五歩・同飛・2三馬まで、13手詰。
好形でセンスのある好手を、モットーとする山中流の作品であるが、ねらいは第14図の三木正道氏の作品と同じである。歩の消し方を桂でやるか(三木流)角でやるか(山中流)の違いだけであるが、両作者の特色が発揮されていて興味深い。読者も参考のために両作品を比較して頂きたい。
角損の攻めをして1二歩を除去し、将来の二歩を回避する伏線的高級手段が、本局のテーマとなっている。
(第19図)

第19図。――現在完了・直接型――
『毎日・詰将棋』(昭和44・10・25日夕刊)丸田祐三八段(当時)の出題である。
1三歩成 ・同桂・2一銀不成・1一玉・2二飛成・同金・2三桂・同金・1二歩・2二玉・3二角成まで、11手詰。
1四歩の配置は、上部への逃げを封じているように見せかけてあるが、実はこれがあるために後の1二歩が打てないことになっている。そこで初めに1三歩成として、二歩を避けると共に穴ふさぎをすることになる。
二歩禁の短編としては、グレードの低い作品である。
(第20図)

第20図。――現在完了・直接型――
『毎日・詰将棋』(昭和45・5・23日夕刊)大山康晴名人(当時)の出題である。
1三歩成 ・㋑1一玉・1二と ・同玉・3四角・1一玉・1三飛成・同角・1二歩・2二玉・2三角成まで、11手詰。
変化
㋑ 同角なら3四角・2二玉・2三飛成以下詰み。
直ちに3四角は1一玉で、1三飛成・同角のとき歩が打てず失敗する。初めの1三歩成は角を取る目的ではなく、1一玉の逃げに1二とと捨てて、後の歩打ちを可能にするのがねらいだったのである。
(第21図)

第21図。――現在完了・直接型――
『内藤詰将棋・200題』(内藤国雄九段著)の中の作品。
1二銀・同玉・1三歩成・㋑同桂・3四角成・2一玉・1二馬・同玉・2三歩成・1一玉・1二歩・2一玉・3一馬・同玉・3二金まで、15手詰。
変化
㋑ 1一玉なら1二と・同玉・3四角成・1一玉・1二歩・2二玉・2三馬まで。
10代の少年時代から創作に没頭し、――詰将棋は音楽だ、その創作は作曲に似ている。ふと着想がひらめくと、たちどころに一つの作品ができあがる。――と、近著に述べている内藤九段の二歩禁作品である。
不要駒の1四歩(二歩の要因)と4三角(打歩詰の要因)を、順序よく捨てるのが急所になっている。
初形を1二玉とせず、銀を持駒にして1一玉としたので、初手2一角成といった誘い手も生じて、作品として面白くなっている。
(第22図)

第22図。――現在完了・直接型――
『強くなる詰将棋』(北村昌男八段著)の中の作品。
2三歩成 ・3一玉・2二と ・同玉・4二飛成・2一玉・1二馬・同香・2二歩・1一玉・3一竜まで、11手詰。
初級二歩禁作品といった平易な詰将棋。4二飛成の実現の前に、2四歩を消しておくのがねらいである。
(第23図)

第23図。――現在完了・直接型――
『近代将棋』(昭和47年・新年号)の自作品である。
3五桂・㋑同角・4四歩 ・㋺5二玉・4三歩成 ・同玉・5四銀・5二玉・6二歩成・同角(23A図)・7四馬・4二玉・6四馬・5二玉・4二馬・同玉・4三歩・5二玉・6四桂まで、19手詰。
変化
㋑ 5二玉なら4四桂・同銀・4三桂成・同玉・4四歩・同角・5四銀・3三玉・2四銀まで。又、3五同歩なら5四銀・3四玉・4六桂まで。
㋺ 4四同銀なら5四銀・5二玉・6二歩成・同竜・4一飛成まで。又、4四同角なら5四銀以下本譜と同じで、2手早く詰むことになり不正解となる。
玉を下段に追い込むには、5四銀と立つことになるが、その時4四玉と逃げられるのを封じている駒が、4五歩の使命であると、解図者を思い込ませる心理作戦が、大きなねらいとなっている。それに拍車をかけているのが、持駒に歩がないことである。二歩禁のねらいは打ちたい時に歩が打てないことにある。従って殆どの場合、打つべき歩を持駒として加えている。
このような点から、二歩禁というテーマを大きくカモフラージしているのが、特徴である。
4五歩の消去に直ちにはいらず、初手3五桂という奇手の目的は何か。それは二歩禁のねらいだなと判って、短兵急に4四歩と消しに掛ると以下、5二玉・4三歩成・同玉で5四銀では、4四から3五へと逃れになる。そのための穴ふさぎなのである。それなら5四銀とせずに、この時点で3五桂としたらと考えられるであろう。こんどは同歩と取られて水泡に帰してしまう。
(23A図は6三角まで)

この難しい導入口を通過して23A図となるが、ここで待望の歩の質駒を取ることによって、解決するわけである。
(第24図)

第24図。――現在完了・直接型――
『近代将棋』(昭和47年6月号)の金田秀信氏の作品である。
2三歩成 ・同玉・1五桂・同と・3五桂・1二玉・1一角成・同玉・1三竜・1二金上・2三桂不成・2一玉・2二歩・同金・1一竜まで、15手詰。
竜筋を通す1一角成の筋は直感だが、すぐに着手はできない。2二歩が打てないからである。そこで歩と桂とを打ち換えて目的達成となる。
2五との配置は作者のキメ細かい配慮、金では形が重くなる。
(第25図)

第25図。――現在完了・直接型――
『東京スポーツ新聞』(昭和49・1・17日)高柳敏夫八段の出題である。
1五香・1四歩合・同香・同玉・1五歩 ・1三玉・1四歩 ・同玉・1五角成・1三玉・1四歩・2二玉・3三馬行・3一玉・3二馬まで、15手詰。
1五香と打って歩合いを強要し、1筋の歩を消去することに気付けば、即解決となる。
異常感覚といわれた高柳八段が、今もってユニークな作品を時折発表していることは、喜ばしいことである。
(本作は動く将棋盤にエラーが発生した模様で、対応検討中です)
(第26図)

第26図。――将来発生・間接型――
『近代将棋』(昭和51年・新年号)の森田正司氏の作品である。
1四歩 ・2四玉・2五歩・1四玉 ・2四歩・同玉・1五馬・同玉・3五竜・1六玉・2五竜・1七玉・1八歩・同玉・2九竜・1七玉・1八歩・1六玉・2五竜まで、19手詰。
理論派・森田氏が「二歩禁を避けるための1四歩消去のねらいを、面白い形の飛角図式で表現してみました。易しいが楽しい作と思いますが」と述べているように、まことにグッド・デザイン賞に輝く格好である。
打った1四歩が二歩禁の要因となって、収束の1八歩が打てないために、わざわざ2五歩と打ってこの歩を消去する。ところが、こんどはこの2五歩がジャマなので、2四歩と突き捨てることになる。
この種類の間接的な歩の突き捨ては、第12図の二上九段作品にもあったが、なぜかユニークな感じを与えるものである。
打った歩が二歩禁となるカラクリも、めったにないが、更にこのねらいを飛角図式で表現された事は高く評価すべきである。
(第27図)

第27図。――現在完了・間接型――
『詰将棋天狗道場』(桐山清澄八段著)の第40番。
1三歩・2三玉・1二角・2二玉・2三角成・同玉・2四歩・1三玉・2三金まで、9手詰。
昭和50年にA級入りした、若い有望な新鋭棋士、桐山八段の二歩禁をテーマにした小品である。
以前にもでてきたが、角損の攻めで2二歩を消去するねらい。然しこれを9手詰としてまとめた点が、まことに立派である。
(第28図)

第28図。――現在完了・直接型――
『詰将棋天狗道場』の第98番。
1三歩成 ・3一玉・2二と ・㋑同玉・1四桂・3一玉・1三角成・同桂・2二桂成・同玉・4二飛・1一玉・1二歩・2一玉・3二飛成まで、15手詰。
変化
㋑ 4二玉なら4一飛・同玉・3二とまで。
二歩と打歩詰の打開法がテーマになっている。
横から合い効かずの飛を打って、1二歩打を実現すれば終りとなることに気付けば、1三歩成から2二と捨ては一本道の筈。
あとは打歩詰の打開策の一つ”玉の逃げ道を作ってやる”手法を活用し、角を成捨てて2一桂を移動させれば解決する。
以上のねらいを、貧乏図式で表現されたことを評価したい。
――まとめ――
二歩禁のテーマと取組んでみたが、微力の致すところこれで全部ではないはずである。若しかすると、全く新しいプロットの作品が、かくされているかも知れないという夢を抱いている。
特に玉方を二歩禁に誘い、歩以外の合駒を強要する宗看の神智ともいえる構想は、今後もっと研究されてよい分野だと考えている。
最後に発表年代順に一覧表を作成した。次代を担う若い新進作家の参考となり、更に前進して新しいプロットの開発のハンドブックになることを念じて、筆を擱く。
二歩禁図式一覧表 村山隆治作成
――参考資料――
◎ 形態出現率
A 現在完了・直接型 50%
B 現在完了・間接型 36%
C 将来発生・直接型 7%
D 将来発生・間接型 4%
E 玉方二歩・誘致型 4%

第17図。――現在完了・直接型――
『新春の詰将棋』(金田秀信著)の第44番。
この作品は、『金田秀信全作品』のNo・153にも採用されている。昭和44年頃のものである。
2二角・2一玉・1二角・2二玉・
常に簡素の美を追求する金田詰将棋の、二歩禁短編作品である。
2三歩成から2二とは、あとで2二歩と打つための消滅工作であり、これが本作品のテーマとなっている。
なお、1三飛成で2三飛成は、1一玉・2一竜・同飛・同角成・同玉で詰まない。
(第18図)

第18図。――現在完了・間接型――
『山中竜雄作品集』の第32番。氏が昭和42年頃『中国電力将棋部報』に掲載したものだそうである。
2二角打・1二玉・1三角成・同玉・2三飛・1四玉・2四飛成・同玉・3三角成・1四玉・1五歩・同飛・2三馬まで、13手詰。
好形でセンスのある好手を、モットーとする山中流の作品であるが、ねらいは第14図の三木正道氏の作品と同じである。歩の消し方を桂でやるか(三木流)角でやるか(山中流)の違いだけであるが、両作者の特色が発揮されていて興味深い。読者も参考のために両作品を比較して頂きたい。
角損の攻めをして1二歩を除去し、将来の二歩を回避する伏線的高級手段が、本局のテーマとなっている。
(第19図)

第19図。――現在完了・直接型――
『毎日・詰将棋』(昭和44・10・25日夕刊)丸田祐三八段(当時)の出題である。
1四歩の配置は、上部への逃げを封じているように見せかけてあるが、実はこれがあるために後の1二歩が打てないことになっている。そこで初めに1三歩成として、二歩を避けると共に穴ふさぎをすることになる。
二歩禁の短編としては、グレードの低い作品である。
(第20図)

第20図。――現在完了・直接型――
『毎日・詰将棋』(昭和45・5・23日夕刊)大山康晴名人(当時)の出題である。
変化
㋑ 同角なら3四角・2二玉・2三飛成以下詰み。
直ちに3四角は1一玉で、1三飛成・同角のとき歩が打てず失敗する。初めの1三歩成は角を取る目的ではなく、1一玉の逃げに1二とと捨てて、後の歩打ちを可能にするのがねらいだったのである。
(第21図)

第21図。――現在完了・直接型――
『内藤詰将棋・200題』(内藤国雄九段著)の中の作品。
1二銀・同玉・1三歩成・㋑同桂・3四角成・2一玉・1二馬・同玉・2三歩成・1一玉・1二歩・2一玉・3一馬・同玉・3二金まで、15手詰。
変化
㋑ 1一玉なら1二と・同玉・3四角成・1一玉・1二歩・2二玉・2三馬まで。
10代の少年時代から創作に没頭し、――詰将棋は音楽だ、その創作は作曲に似ている。ふと着想がひらめくと、たちどころに一つの作品ができあがる。――と、近著に述べている内藤九段の二歩禁作品である。
不要駒の1四歩(二歩の要因)と4三角(打歩詰の要因)を、順序よく捨てるのが急所になっている。
初形を1二玉とせず、銀を持駒にして1一玉としたので、初手2一角成といった誘い手も生じて、作品として面白くなっている。
(第22図)

第22図。――現在完了・直接型――
『強くなる詰将棋』(北村昌男八段著)の中の作品。
初級二歩禁作品といった平易な詰将棋。4二飛成の実現の前に、2四歩を消しておくのがねらいである。
(第23図)

第23図。――現在完了・直接型――
『近代将棋』(昭和47年・新年号)の自作品である。
3五桂・㋑同角・
変化
㋑ 5二玉なら4四桂・同銀・4三桂成・同玉・4四歩・同角・5四銀・3三玉・2四銀まで。又、3五同歩なら5四銀・3四玉・4六桂まで。
㋺ 4四同銀なら5四銀・5二玉・6二歩成・同竜・4一飛成まで。又、4四同角なら5四銀以下本譜と同じで、2手早く詰むことになり不正解となる。
玉を下段に追い込むには、5四銀と立つことになるが、その時4四玉と逃げられるのを封じている駒が、4五歩の使命であると、解図者を思い込ませる心理作戦が、大きなねらいとなっている。それに拍車をかけているのが、持駒に歩がないことである。二歩禁のねらいは打ちたい時に歩が打てないことにある。従って殆どの場合、打つべき歩を持駒として加えている。
このような点から、二歩禁というテーマを大きくカモフラージしているのが、特徴である。
4五歩の消去に直ちにはいらず、初手3五桂という奇手の目的は何か。それは二歩禁のねらいだなと判って、短兵急に4四歩と消しに掛ると以下、5二玉・4三歩成・同玉で5四銀では、4四から3五へと逃れになる。そのための穴ふさぎなのである。それなら5四銀とせずに、この時点で3五桂としたらと考えられるであろう。こんどは同歩と取られて水泡に帰してしまう。
(23A図は6三角まで)

この難しい導入口を通過して23A図となるが、ここで待望の歩の質駒を取ることによって、解決するわけである。
(第24図)

第24図。――現在完了・直接型――
『近代将棋』(昭和47年6月号)の金田秀信氏の作品である。
竜筋を通す1一角成の筋は直感だが、すぐに着手はできない。2二歩が打てないからである。そこで歩と桂とを打ち換えて目的達成となる。
2五との配置は作者のキメ細かい配慮、金では形が重くなる。
(第25図)

第25図。――現在完了・直接型――
『東京スポーツ新聞』(昭和49・1・17日)高柳敏夫八段の出題である。
1五香・1四歩合・同香・同玉・
1五香と打って歩合いを強要し、1筋の歩を消去することに気付けば、即解決となる。
異常感覚といわれた高柳八段が、今もってユニークな作品を時折発表していることは、喜ばしいことである。
(本作は動く将棋盤にエラーが発生した模様で、対応検討中です)
(第26図)

第26図。――将来発生・間接型――
『近代将棋』(昭和51年・新年号)の森田正司氏の作品である。
理論派・森田氏が「二歩禁を避けるための1四歩消去のねらいを、面白い形の飛角図式で表現してみました。易しいが楽しい作と思いますが」と述べているように、まことにグッド・デザイン賞に輝く格好である。
打った1四歩が二歩禁の要因となって、収束の1八歩が打てないために、わざわざ2五歩と打ってこの歩を消去する。ところが、こんどはこの2五歩がジャマなので、2四歩と突き捨てることになる。
この種類の間接的な歩の突き捨ては、第12図の二上九段作品にもあったが、なぜかユニークな感じを与えるものである。
打った歩が二歩禁となるカラクリも、めったにないが、更にこのねらいを飛角図式で表現された事は高く評価すべきである。
(第27図)

第27図。――現在完了・間接型――
『詰将棋天狗道場』(桐山清澄八段著)の第40番。
1三歩・2三玉・1二角・2二玉・2三角成・同玉・2四歩・1三玉・2三金まで、9手詰。
昭和50年にA級入りした、若い有望な新鋭棋士、桐山八段の二歩禁をテーマにした小品である。
以前にもでてきたが、角損の攻めで2二歩を消去するねらい。然しこれを9手詰としてまとめた点が、まことに立派である。
(第28図)

第28図。――現在完了・直接型――
『詰将棋天狗道場』の第98番。
変化
㋑ 4二玉なら4一飛・同玉・3二とまで。
二歩と打歩詰の打開法がテーマになっている。
横から合い効かずの飛を打って、1二歩打を実現すれば終りとなることに気付けば、1三歩成から2二と捨ては一本道の筈。
あとは打歩詰の打開策の一つ”玉の逃げ道を作ってやる”手法を活用し、角を成捨てて2一桂を移動させれば解決する。
以上のねらいを、貧乏図式で表現されたことを評価したい。
――まとめ――
二歩禁のテーマと取組んでみたが、微力の致すところこれで全部ではないはずである。若しかすると、全く新しいプロットの作品が、かくされているかも知れないという夢を抱いている。
特に玉方を二歩禁に誘い、歩以外の合駒を強要する宗看の神智ともいえる構想は、今後もっと研究されてよい分野だと考えている。
最後に発表年代順に一覧表を作成した。次代を担う若い新進作家の参考となり、更に前進して新しいプロットの開発のハンドブックになることを念じて、筆を擱く。
二歩禁図式一覧表 村山隆治作成
No. | 作者名 | 発表年(西暦) | 詰手数 | 持駒 | 形態 | 内容分析 |
1 | 2代宗古名人 | 寛永13年(1636) | 17 | 金金銀桂歩 | 現在完了・直接型 | 打歩詰回避 |
2 | 3代宗看名人 | 享保19年(1734) | 29 | 香 | 玉方二歩・誘致型 | 玉方の歩合拒否 |
3 | 〃 | 〃 | 47 | 角桂香歩歩歩 | 将来発生・直接型 | 打った歩が二歩要因 |
4 | 〃 | 〃 | 19 | 角金金金桂歩 | 現在完了・間接型 | ジャマ金の消去法 |
5 | 〃 | 〃 | 69 | 歩歩歩 | 〃 ・直接型 | 打歩詰回避 |
6 | 看寿贈名人 | 宝暦5年(1755) | 21 | 歩歩歩 | 〃 ・間接型 | 〃 |
7 | 酒井桂史 | 大正13年(1924) | 33 | 歩歩 | 〃 ・ 〃 | 〃 |
8 | 〃 | 〃 | 51 | なし | 〃 ・ 〃 | 竜のノコギリ引き |
9 | 〃 | 〃 | 53 | 桂桂香歩歩 | 〃 ・ 〃 | 打歩詰回避 |
10 | 村山隆治 | 昭和21年(1946) | 17 | 歩 | 〃 ・ 〃 | 二歩禁のみ |
11 | 柏川悦夫 | 〃 22年(1947) | 21 | 金 | 〃 ・直接型 | 〃 |
12 | 二上達也9段 | 〃 23年(1948) | 53 | 角歩 | 将来発生・直接型 | 打歩詰回避 |
13 | 柏川悦夫 | 〃 〃 | 17 | 金金銀 | 現在完了・間接型 | 二歩禁のみ |
14 | 三木正道 | 〃 29年(1954) | 15 | 飛飛桂 | 〃 ・ 〃 | 〃 |
15 | 森田正司 | 〃 32年(1957) | 43 | 桂歩歩 | 〃 ・直接型 | 打歩詰回避 |
16 | 二上達也9段 | 〃 41年(1966) | 13 | 角金歩 | 〃 ・ 〃 | 二歩禁のみ |
17 | 内藤国雄9段 | 〃 〃 | 15 | 銀歩 | 〃 ・ 〃 | 打歩詰回避 |
18 | 山中龍雄 | 〃 42年(1967) | 13 | 飛角 | 〃 ・間接型 | 二歩禁のみ |
19 | 北村昌男8段 | 〃 43年(1968) | 11 | 歩 | 〃 ・直接型 | 打歩詰回避 |
20 | 金田秀信 | 〃 44年(1969) | 15 | 角角 | 〃 ・ 〃 | 二歩禁のみ |
21 | 丸田祐三9段 | 〃 〃 | 11 | 桂歩 | 〃 ・ 〃 | 〃 |
22 | 大山康晴名人 | 〃 45年(1970) | 11 | 角歩 | 〃 ・ 〃 | 打歩詰回避 |
23 | 村山隆治 | 〃 47年(1972) | 19 | 桂桂 | 〃 ・ 〃 | 〃 |
24 | 金田秀信 | 〃 〃 | 15 | 桂桂 | 〃 ・ 〃 | 二歩禁のみ |
25 | 高柳敏夫8段 | 〃 49年(1974) | 15 | 香 | 〃 ・ 〃 | 〃 |
26 | 森田正司 | 〃 51年(1976) | 19 | 歩歩歩歩 | 将来発生・間接型 | 〃 |
27 | 桐山清澄8段 | 〃 〃 | 9 | 角金歩歩 | 現在完了・間接型 | 〃 |
28 | 〃 | 〃 〃 | 15 | 飛桂歩 | 〃 ・直接型 | 打歩詰回避 |
――参考資料――
◎ 形態出現率
A 現在完了・直接型 50%
B 現在完了・間接型 36%
C 将来発生・直接型 7%
D 将来発生・間接型 4%
E 玉方二歩・誘致型 4%