詰パラ2016年11月号 ちょっとした感想

本日は、詰将棋パラダイス11月号のちょっとした感想を書きたいと思います。
先月31日に到着しました。
今月の詰将棋
表紙
似顔絵は、この度四段昇段を果たした藤井新四段だと思われますが、到着から1日ほどは、西川和先生だと思っていました…。

詰将棋学校
いよいよ期末ですか。半期賞もそうですが、七條賞も最終盤ですね。

藤井聡太四段昇段記念懸賞詰将棋
あるかなとは頭をよぎりましたが、2つとは思いもしませんでした。
祝賀ムードが出ていて、良いことだと思います。

D級順位戦
三輪さんは1年で順位戦2作ですか。開催が1年1回となってからは、存じ上げません。
来年即C級復帰という可能性もありますね。

大道棋教室
祝再開!応援の意味を込めて参加したいですが、①すら厳しそうです。コメントのみ送付の可能性も…。

詰将棋デパート
解答者50名超えは、達成できるのではないでしょうか。
手数を見て解く気になり、現在は珍しく2作解けた状態です。残り日数がありますので、全題正解を目指したいです。一度は「全題正解者」欄に掲載されたいという思いは、多少ございます。


持駒のある風景
髙津義則氏の訃報。入浴中に…と年齢から、平幹二朗氏を思い出しました。
個性ある作家がまた一人この世を…。お悔やみ申し上げます。


ちえのわ雑文集
作りも解きもほとんどしない者ですが、会合は刺激を受けることができて、楽しいです。


酒井桂史『琇玉篇』解題(2)
先月号の感想で、なぜか書き漏らしたページ。興味がない訳ではありません。幻の書に光を当てるのは、大変意義のある試みだと思います。こうして後世に引き継がれていくのですね…。


読者サロン
勝浦賞、名称をちらっと聞いたことがある程度でした。平成27年度で何回目になるのでしょうか。


編集室
先月号編集部で…に関しては、もう少し経緯を書いた方が良かったようなという感じがいたします。

8 Comments

三輪 勝昭  

順位戦

C順位戦をわざと降級して、D級順位戦に出て年2回順位戦に出る計画がバレているとは思いませんでした(笑)。
僕は順位戦は学校に採用されない作品を投稿すると決めていますので、自然C級だと降級候補になります。
そんなんでD級から昇級出来るかは運です。
今まで2回幸運がありましたが、今期は難しいかも。
こう書くと順位戦には出来の悪い作品を投稿しているように思われるかも知れませんが、一応自分ではやりたい事をしている作品を投稿しています。
発表価値はあると思う作品は投稿しているつもりです。

2016/11/10 (Thu) 21:35 | EDIT | REPLY |   
hirotsumeshogi  

三輪さん

今年のD級順位戦は2回のみとなる可能性があり、そうなれば、C級昇級は確率としては高くなりますね。あくまで、点数上位3作に入るかどうかですが…。

2016/11/14 (Mon) 23:45 | EDIT | REPLY |   
谷川 幸永  

エヘン、全題解けました

普段、「もしかして、詰パラ読者で最弱の解図力?」と自問することも多いのですが―

>>全題正解を目指したいです。

ちょっと競争心を掻き立てられたりして…。

とりあえず、詰将棋デパートが全問解けました! 正解かどうかはかなり怪しいです(実際、⑤では間違いに気づく場面も)が、解答を送稿しました。
「ライバル」を一歩リードできたかな?

2016/11/15 (Tue) 06:44 | EDIT | REPLY |   
hirotsumeshogi  

谷川さん

詰将棋学校の全題正解者欄に載る方が、「詰パラ読者で最弱の解図力」ということはないと思います…。

詰将棋デパートの解図ですが、2作から進んでいません。
時間がない、解けない、諦めよう(涙)という未来が容易に想像できますが、回避できるよう努力したいものです。最終的に解けたのが何作であろうと、解答は送る予定です。

2016/11/19 (Sat) 20:37 | EDIT | REPLY |   
谷川 幸永  

大道棋における駒余りOK

「大道棋教室」再開の機会に、私が以前表明した見解について、その背後にあった考えを説明しておきます。

その見解とは、2016/07/07の記事に対して寄せたコメントの中で言及している「読者サロン」投稿(没)での「加藤徹作大道棋に対する看寿賞授賞を取消すべき」という提案です。
この過激な(?)意見の醸成に決定的に寄与したのは、「大道棋は普通詰棋とはまったくの別世界である」という認識でした。そのため、「特別賞」も含めた看寿賞の対象外にすべき、と考えたわけです。ただ、主たる理由が「駒余りOK」ルールにまつわりはする(後述)ものの、加藤作(駒余り)とは直接関係していないのですが…。

さて、この認識は、T-Baseで偶然見つけた次の作品により生まれたものです:
 若島正・193手・詰パラ1966.12研究科(ちょうど50年前!)
 攻方:53歩73王55飛65桂75桂76歩
 受方:41桂51桂61玉43角
 持駒:香歩歩

この「別世界感」の実体については、その後読んだ神無七郎(橋本孝治)氏の詰棋規約に関する文章が的確に言い表しているので、孫引きになりますが引用しておきます。
(続く)

2017/01/07 (Sat) 16:07 | EDIT | REPLY |   
谷川 幸永  

(#2:持駒増幅)

「もし「手余りOK」にルールを置き換え、それに伴い「無駄合い」のルールも消せば、長編分野であからさまな表現領域の拡大が見込めます。持駒の消費に四苦八苦しないで済むという「作り易さ」だけに止まらず、「持駒増幅(と言うより、受方の駒切れ待ち)」など、今まで利用出来なかったタイプの長手数原理も使えるようになります。」(Onsite Fairy Mate 第96回出題のことば、2005.4.10;「詰将棋のルール 2012年以前の記事」、『詰将棋メモ』より)

若島作は、大道棋の「手余りOK」というルールを利用して、持駒増幅による超長編に仕立てたもののようです。七郎氏が言及されている「無駄合い」の件は気になりますが。ちなみに、TETSU氏が提示されている復元型無駄合に関する判定基準「復元までの手順が難しいほど"無駄合"とは言いにくい」に拠るならば、若島作の場合は「有効合」となりましょうか。

さて、この作品に対する反響がどういうものだったのか、また、その後「大道棋」として同様の作品を発表した人はいないのか。何か情報はないでしょうか。なお、T-Baseでは、本作は
 若島正・193手・大道棋辞典1973.1・原出典「詰パラ131号傑作」
として一度再出しています。

2017/01/07 (Sat) 16:44 | EDIT | REPLY |   
谷川 幸永  

(追補:持駒増幅の例?)

石川英樹「ローレライ」に関連してT-Baseで調べていたら、偶然次の大道棋を見つけました。
 攻方:52飛53馬77桂
 受方:41桂74角81玉83歩91香94金
 持駒:銀

登場は次の6回ですが、実戦からの取材らしく、手数がまちまちです。
 ① 39手・秘手五百番・416番
 ② 43手・旧パラ1951.10「銀問題の研究」
 ③135手・近将1955.4「大道棋の破り方」
 ④ 29手・近将1955.6「大道棋の破り方」
 ⑤ 29手・詰パラ1956.5「大道棋苦戦記」
 ⑥ 31手・将世1999.6「詰将棋ものしり帖」

この内、③が「持駒増幅(受方の駒切れ待ち)」を解答としているようです。もしかして、④はその訂正かしら。また、⑥では復元型無駄合について何か言及されているのでしょうか。

2017/01/07 (Sat) 18:03 | EDIT | REPLY |   
hirotsumeshogi  

谷川さん

若島さん作ですが、1960年代の詰パラや大道棋辞典は所持しておらず、調査に行くような時間もないため、分かりませんという答えになります。
1966年は、若島さんがデビューされた年だと記憶しています。

お示しの資料の内、唯一手元にある「詰将棋ものしり帖」には、秘手五百番416番と出典があります。無駄合に触れた記述は見当たりません。

2017/01/12 (Thu) 01:25 | EDIT | REPLY |   

Leave a comment