北田重明氏作品紹介(第9回)

1950年代を中心に神戸新聞の毎週日曜日、夕刊で掲載された北田重明氏の作品を紹介します。
今回は、1953年11月分です。

1953年11月1日

神戸新聞19531101北田重明1

2一飛成 同玉 3二と 同金 2二銀成 同玉 1一角 まで7手詰

5一龍を活用するためにはどうするかが鍵と言えます。3手目3二との味がよく、同玉ならば4一龍以下同手数駒余り。同金に2二銀成が決め手となります。
本作は握り詰だそうです。


1953年11月1日 サービス問題

神戸新聞19531101北田重明2

2三銀 同銀 2二金 同玉 3一角 1一玉 2二銀 1二玉 2四桂 同銀
2一銀不成 1一玉 2三桂 2一玉 3二銀成 同玉 4二歩成 2一玉 3三桂 同銀
1三桂 1二玉 1一桂成 同玉 2一桂成 同玉 3二角成 1二玉 1三香 同飛
同角成 同玉 1四飛 まで33手詰

序盤は持駒を次々に打っていきます。4二歩成とし、桂の連続捨てから3二角成で解決が見えてきました。角を飛車と刺し違えて1四飛まで。
不動駒は3四歩のみと、きれいにさばける作品でした。


1953年11月8日

神戸新聞19531108北田重明

1三角 同玉 1二と 同玉 1四龍 2一玉 4三角 ⑧同銀 3二銀 同玉
1二龍 4一玉 5二銀 同銀 4二香 3一玉 2二龍 まで17手詰

変化
⑧同桂は、3二銀、同玉、1二龍、4一玉、5二銀以下。


まずは玉を下段に落としていきます。4三角~3二銀が気持ちのいい捨駒。5二銀がとどめの一手です。
なお、発表時は3三香と持駒の香が歩という誤植があり、2日後に訂正されました。


1953年11月15日

神戸新聞19531115北田重明

1一銀成 同玉 2一桂成 同玉 4一飛成 3一香 3二銀 1一玉 3一龍 同龍
1三香 1二桂 同香成 同玉 1三桂成 同玉 2四金 1二玉 2三金 1一玉
1二金 同玉 2四桂 1三玉 2五桂 まで25手詰

双玉作品。新企画の詰将棋と銘打って出題されました。
「かつて「複式詰将棋」という名称で、ある雑誌に発表されたことがあるだけで、大多数の読者はご存知ない新趣向の詰物です。新聞紙上に発表された詰将棋としてはおそらく全国最初のものだと自負しています」
邪魔な銀桂を捨てて4一飛成。ここで同龍として9手で詰めた解答が多かったようです。正解手順は3一香の逆王手。3二銀から香を取り、1三香には桂合が最善。金を進めてから桂をべたべたと打って詰め上がりました。


1953年11月22日

神戸新聞19531122北田重明

2一金 同玉 3三桂 同角 4一飛成 3一角 同龍 同玉 2一金 3二玉
4三角 4一玉 2五角成 ⑭5一玉 4一飛成 同玉 5二銀 3二玉 4三馬 まで19手詰

前週に続き双玉。持駒の金桂を捨てて4一飛成。対して3一角と、こちらも逆王手が含まれています。今度は直ちに取り、2五角成~4一飛成で仕留めます。
14手目5一玉のところ4二歩、5二銀、3二玉、4二飛成以下変化長手数。解説でも言及されています。


1953年11月29日

神戸新聞19531129北田重明

3二飛 同馬 1二金 同玉 2四桂 1一玉 1二銀 2二玉 3二桂成 ⑩同銀
3一角 1二玉 2四桂 1一玉 2二角成 同玉 ⑰3二と 1一玉 1二銀 まで19手詰

本作は二度の2四桂が見所でしょうか。一度目は馬を取り、二度目は詰みを後ろで支えます。手数の割には易しいのではないかと思います。
10手目同銀のところ1二玉は2四桂、1一玉、2二角、同銀、同成桂以下変化同手数(13手目2一成桂以下も成立)。出題時に言及されており、「「マギレ」の多い方の手順をとった解答を正解」としています。
17手目3二とのところ3二桂成以下が成立。現在ではキズよりも厳しい判定がされるかもしれません。

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