北田重明氏作品紹介(第6回)

1950年代を中心に神戸新聞の毎週日曜日、夕刊で掲載された北田重明氏の作品を紹介します。
今回は、1953年8月分です。
楽しみにして下さっている方々、大変お待たせして申し訳ございません。

なおKifu for JSですが、FC2ブログで動かない(ブログの仕様変更の可能性)という事象が発生しているようですので、一旦掲載を見合わせます。
動く将棋盤は当ブログに欠かせないと思っていますので、いずれは解決したいですが…。

1953年8月2日

神戸新聞19530802北田重明

3一桂成 同玉 3二銀 同玉 2三角 2二玉 3一角 1一玉 1二角成 同玉
2三歩成 1一玉 2二角成 同歩 4一飛成 2一合 1二金 まで17手詰

まずは邪魔駒の2三桂を消去します。同金は5二飛成以下。
玉の4二への逃走に備えて2三角と打ち、次いで3一角は取ることができません。
8手目1一玉の局面で今度は2三角が邪魔なので捨て、飛車を働かせるために3一角も捨てて幕となります。
打った角が2枚とも消えるのは好感触です。
なお、11手目は2三とも可です。


1953年8月9日

神戸新聞19530809北田重明

7二角 7一玉 6一角成 同玉 5一歩成 同玉 6一金 同飛 5二角成 同玉
5三金 5一玉 4一銀成 同玉 4二金打 まで15手詰

初手で打った角を直ちに捨て、2五角の勢力圏に玉を持っていきます。
6一金と飛車をおびき寄せてから、5二角成と飛び込むのが好手で道が開けます。
以下は玉の頭を押さえ、金を取って頭金まで。


1953年8月16日 第一問

神戸新聞19530816北田重明1

6五桂 同飛 4五桂 同飛 5四歩 同玉 6四金 5五玉 6五金 まで9手詰

提灯の形と解説で書かれています。
持駒の金を温存し、2枚の桂を捨てて玉方飛車を4五へ動かすのがポイントです。
同飛のところ5四玉は、5五歩、同玉、5六金、5四玉、6五金まで同手数駒余り。
なお、残念ながら5手目6四金以下でも詰んでしまうようです。


1953年8月16日 第二問

神戸新聞19530816北田重明2

5四角成 同馬 6三銀成 同馬 5二と 同馬 4五桂 まで7手詰

ろうそくの形と解説で書かれています。
初手、4三銀や5五銀を動かしては詰みません。角を捨てるのが正解で、5二銀が動けるようになり、捨てます。5二とで玉方馬を4五~6三のラインから動かし、桂打ちまでの詰みとなります。
応手は全て馬でした。

2作は、「夏向きにアッサリとして、しかもお盆にちなんだものという係りの注文に応じて作られた」とのことです。


1953年8月23日

神戸新聞19530823北田重明

2三桂 同歩 1二歩 同銀 2二金 同玉 2三飛成 同玉 3三角成 1四玉
1五歩 同飛 2六桂 同金 2四金 まで15手詰
2二に空間を作る桂捨てでスタート。4手目同銀のところ同玉は作意に短絡します。
飛車切りが決断の一手で、3三角成が実現して解決に向かいます。
歩桂と捨てて金打ちまで。


1953年8月30日

神戸新聞19530830北田重明

1二銀 同玉 1三銀 同龍 1一金 同玉 1三龍 1二金 2一歩成 同玉
1一飛 同金 2三龍 2二金 3二銀 1一玉 1二歩 同金 2一銀成 まで19手詰

持駒を次々に捨て、1三龍で一間龍の形が実現します。
歩を取って1一飛が作品を引き締める手。
再度の一間龍から銀打ちで大団円となります。

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