詰パラ2021年8月号 ちょっとした感想

本日の記事は、詰将棋パラダイス8月号のちょっとした感想です。
2日に到着しました。
更新が遅くなってしまいました…。

今月の詰将棋
表紙詰将棋
4月号で初入選を果たした長谷川氏が登場。
今後の歩みに注目ですね。

中学校
「(賞の)審査の上で重要なのは、説得力のある筋の通った選考理由を読者に向けて提示することだと考えています」、同意します。

高等学校
心に響いた作品を鑑賞できるのが楽しみです。

短期大学
高等学校の担当者変遷は、阿部健治氏→三角淳氏→中井雄士氏→佐口盛人氏→宮原航氏→仲西哲男氏→小林尚樹氏で、7代目でしょうか。

大学
いかにも面白そうな作品群です。

新人コンクール
初入選が3名。
眞壁氏は初級コーナーで発表されていましたが、満を持して?の上級コーナー登場。
炭﨑氏は解答者でもあり、奨励会1級でもあります。
早川氏は将棋世界誌の「詰将棋創作キッズチャレンジ」でお名前を拝見しました、詰パラは初登場でしょうか。

詰将棋デパート
ツイン特集。詰将棋学校では出題対象外となりましたが、デパートで実施とは面白いです。
最長が7手というのは新鮮ですが、両方の解答が必要なことには若干注意が必要ですね。
平均点は余り高くなかった印象がありますが、デパートはABCや5段階評価がありません。どのような評価を受けるのか興味深いです。


全詰連の頁
「象戯大矢数」、購入しなければ。


持駒のある風景
昭和49(1974)年のお話が中心となっています。
当時のお住まいが岩国市ということで山陽新幹線の歴史を軽く調べてみたところ、昭和47年に新大阪~岡山間が開通。岡山~博多間の開通は翌年だったのですね。
1泊2日の詰将棋談義が8年間続いたというのは、何とも羨ましい話です。


おもちゃ箱だより
「怒濤」改訂新版に収録されなかった不完全作品の修正案が出題。
果たしてどのような作意なのでしょうか。


ちえのわ雑文集
今月は竹中健一氏にご執筆頂きました。
私の解図力からすると「ええっ…」となるお話もありますが、解答強豪にとってはそうだよねとなるのでしょうか。


詰将棋の眺め方
橋本哲氏へのインタビュー。
寡作作家で、一作一作の質が非常に高いという印象です。
後半で「後の人が評価するかどうか」という言葉がありますが、「時の試練に耐える」作品や解説などは何だろうと時々考えることがあります。
なお、「世界の橋本」と一部で言われているようですが、どなたか別の機会に意味を教えて頂けますとありがたいです…。
他の方にとっては不要かもしれませんが、補足を2点ほど。
極光35番(上田吉一氏作)は極光21第16番、詰吉名義で発表されて塚田賞を受賞した作品ですね(近代将棋昭和47年12月号)。頭の中だけで解決できませんでした…。
駒場氏作の収束3手については、結果発表時の巨椋鴻之介氏短評に「終束のキズは問題でない」とあることを留めておきます。


春霞賞発表
詰工房で選考している「春霞賞」の各賞が発表されました。
受賞された方々、おめでとうございます。
大賞は宮原航氏作「跳ね玉兎」でした。


第36回詰将棋全国大会ご案内
開催に不透明感が増している状況ではありますが、何とかオンライン中継だけでも…。


結果稿
小学校
小23(竜馬麒麟氏作)、初手で打った飛車を後で捨てる。
小25(太刀岡氏作)、7手移動中合を2度動かす技。

中学校
中22(大崎氏作)、馬と角に取られる位置へ動く龍と、それを取らずに馬も角も捨てて詰ます攻防が味わい深いです。

高等学校
高21(渡辺氏作)、初手と12手目で26香の向きが変わっていますね。なるほどなるほど。青木氏作(詰将棋パラダイス平成31年1月号)を思い出しました。
高25(鈴川氏作)、手順を並べるだけでも難解さが伝わります。解後感のよさもさすがです。

短期大学
短21(齋藤氏作)、派手派手な序の応酬。
短22(赤羽氏作)、取れぬ35歩を最後に捨てるのが匠の技。
短23(若島氏作)、香先香歩で補充した駒で放つ最遠打59香。これはやりますね。
短24(林氏作)、23金や41角成は意外のように思われます。
短25(大崎氏作)、詰方金と玉方銀の動きが印象的。

大学
大13(角氏作)、読ませる序から11龍で筋に入るといったところでしょうか。
大15(岩村氏作)、84香に対する合駒の粘りが印象に残りました。

大学院
院9(野曽原作)、2枚の銀がまるで踊っているようです。
院10(添川氏作)、煙詰でこの詰上りは初ですよね。飛車の上下が逆であれば、解説で触れられている通り飯田氏作・七條氏作がありますが。

大道棋教室
第2番(鳥本氏作)、90手を超える作品。原作である加藤氏作の詰上りが1筋であるのに対して、本作は大海に出た後で9筋に戻るのですね。

新人コンクール
3(山咲氏作)、まとまっていて好感触です。

詰将棋デパート
1(原田氏作)、中合で発生した銀を直後に2回動かす。
5(岩村氏作)、王手の掛かった初型から逆王手、詰方七種合という意欲作。他には菅野哲郎氏作「LOVE IS OVER Ⅲ」(詰将棋パラダイス平成20年2月号)ぐらいしか浮かびません。角合は移動合、それ以外は打合。ちなみに菅野氏作は角金銀系歩合が移動合、飛香合が打合。私見では打合と移動合は少々異なりますので、どちらかで統一された七種合も見たいかなと思います。


編集室
大道棋教室、担当が鳥本氏から中村宜幹氏に交代し、来年1月号から再開とのこと、
鳥本さん、お疲れ様でした。今後も作品で魅せて頂けることと思います。

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