将棋世界2021年3月号 ちょっとした感想

本日の記事は、将棋世界2021年3月号のちょっとした感想です。
今月3日に書店で入手しました。
2020詰将棋サロン年間優秀作品選考会を中心に取り上げます。

詰将棋サロン
関則可氏が初入選。長年の将棋ファンには馴染みのお名前でしょうか。詰将棋では、後期の近代将棋で多く入選されていた印象です。
優秀作は有吉氏。何が飛び出すのでしょうか。


2020詰将棋サロン年間優秀作品選考会
将棋世界誌で最も楽しみにしている記事と申し上げても過言ではない、年間優秀作品選考会。1年間で掲載された96作の中から、特に優れた作品が選ばれます。

最優秀作は有吉弘敏氏作(2月号)。おめでとうございます。
持駒金4枚を捨てながら角が2マスずつ移動、2八桂の消去と盛り沢山の内容で、私が選者だったとしても(あり得ませんが)、本作を推薦したと思います。
有吉氏は昨年に続いての年間最優秀作。
2年連続は武島宏明氏(2016・2017年)以来2例目、初の3年連続も夢ではありません。
蛇足ですが、写真は昨年と見分けがつかないですね。

佳作の選考ですが、武島氏・妻木貴雄氏は年間最優秀作に複数回選ばれた方なので、それより下がる賞を与えるのが躊躇われるのも理解できますが、作品の優れた順で選んでもらいたいというのが私見です。
実績の少ない方へ奨励の意味を込めたのかなとも少々思いましたが、受賞の清水透氏はこれまでも佳作2回・谷川賞1回、入選歴は詰将棋パラダイス(半期賞3回)・将棋世界を合わせると120回以上。川西直哉氏も佳作1回・谷川賞1回ですから、そのような理由ではなさそうです。

新人賞は津久井康雄氏作(4月号)。第一感は新人の枠を過ぎているかもというものでしたが、詰将棋パラダイス初入選が2019年4月号と知ると、違和感はなくなりました。
それ以前に詰朗会作品展(近代将棋読者欄)掲載歴があるのではという指摘も考えられますが、入選扱いではないため問題なさそうです。

谷川賞は鈴木麗音氏作(4月号)。新人賞を予想していた作品でした。
歴史を見返したところ、2003年から継続していたことに気づきました。

浦野賞は五十嵐剛氏作(1月号)。初手で打った角を活用して捨て去り、収束も決まっていて、どこまで評価されるだろうかと考えていた作品でした。

2021年も、素晴らしい作品が掲載されることを心から待ち望んでいます。
既に3月号を迎えましたが…。


懸賞詰将棋
結果発表作は、と金の移動合、角の中合、歩の捨合とヒントの通り合駒に注意ですね。
玉方4七歩脱落のため余詰が発生とありますが、作者の見落としなのか、発表時の誤植なのか読み取ることができませんでした。結果は同じですし、気になる人は少なそうですが…。


第2回詰将棋創作キッズチャレンジ
4月号の付録で作品発表とのこと。こちらも非常に楽しみです。

2 Comments

谷川幸永  

入選扱いかも

『香龍会詰将棋作品集 翼』29頁に、利波偉さんが
 近将1979.5「詰朗会作品展の作品が私の初入選作」
と書かれています。

2021/02/06 (Sat) 09:46 | EDIT | REPLY |   
hirotsumeshogi
hirotsumeshogi  

谷川さん

詰朗会作品展は読者投稿欄に掲載され、入選回数の表記はありませんでした。
入選回数が未記載だけれども、入選扱いと推測される例はあります(力だめし詰将棋など)。
詰朗会作品展を入選回数に計上すると、計算が合う作家がおられるのは事実(秋元さん、利波さん、山崎さん)ですが、そうではない作家の方が多いこと、読者投稿欄掲載と詰将棋コーナー掲載を同じ扱いとするのは難しい(質の優劣ではありません)という私の判断から、非入選と記載しました。

2021/02/07 (Sun) 15:43 | EDIT | REPLY |   

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