北田重明氏作品紹介(第4回)

1950年代を中心に神戸新聞の毎週日曜日、夕刊で掲載された北田重明氏の作品を紹介します。
すっかりご無沙汰しておりました…。
今回は、1953年6月分です。

1953年6月7日

神戸新聞19530607北田重明

①1二角成 同玉 4五角 ④3四桂 同角 同歩 2三歩成 1一玉 1二と 同玉
2四桂 2二玉 3四桂 1一玉 1三飛成 同桂 1二歩 2一玉 2二歩 同銀
3二桂左成 まで21手詰

変化
④3四角は、同角、同歩、2三歩成、1一玉、2二角、同銀、同と、同玉、3四桂、1二玉、1三歩以下。

まずは2三角を捨てて4五角と打ち換えます。狙いは2三歩成~1二と、そうはさせじと3四へ合駒。前に利く駒は1一玉の時に打って詰むので角か桂ですが、桂が最善となります。
1三飛成で打歩詰を回避して詰め上がります。
残念ながら、①1二歩以下でも詰みがあるようです。




1953年6月14日

神戸新聞19530614北田重明

5四銀 7四玉 7三金 同金 6三角成 同金 ⑦同銀不成 ⑧同玉 6四歩 5二玉
6三銀 4二玉 4三歩成 同玉 3三金 まで15手詰

変化
⑧8五玉は、8二飛成、9六玉、8七銀、9七玉、9八金まで。

駒を取っていく力強い手順。
詰め上がりは形と思われますが、何を意味するか分かりません…。
残念ながら、本作にも⑦7二飛成以下の詰みがあるようです。




1953年6月21日 第一問

神戸新聞19530621北田重明1

1三角成 同玉 1四角成 同玉 2五金 1三玉 2四金 1二玉 2三金 2一玉
3一歩成 1一玉 2一と 同玉 3二香成 1一玉 2二金 まで17手詰

飛車と金を結びつけるには、2枚の角が邪魔だと気がつくことが重要。2五金以下一段目に落とし、歩を捌いて大団円を迎えます。




1953年6月21日 第二問

神戸新聞19530621北田重明2

1二桂成 同玉 1一金 同玉 2二角 2一玉 3一角成 同玉 ⑨4一飛成 同金
同桂成 同玉 4二金打 まで13手詰

こちらは、飛車を活用するにはどうするかという作品。駒を捨てつつ、3一に玉を呼び寄せて4一飛成で決まります。
⑨4一桂成はキズでは収まらないでしょうね…。




1953年6月28日 第一問

神戸新聞19530628北田重明1

3三歩成 2一玉 3一桂成 同金 1三桂不成 1二玉 1一飛 同玉 2一飛 同金
同桂成 1二玉 2三金 2一玉 2二金 まで15手詰

歩成で形を決め、龍・飛車の順に取ります。入手した2枚の飛車を相次いで捨てれば、詰上りは間もなくです。




1953年6月28日 第二問

神戸新聞19530628北田重明2

2二銀成 同玉 3一角成 同玉 2三桂 2二玉 1二銀成 同玉 1一桂成 同玉
1二歩 同玉 2三歩成 1一玉 2一角成 同玉 3二金 1一玉 2二金 まで19手詰

3手目で入手した桂を据え、銀捨てを挟んで消去するのがいい味を出しています。





6月21・28日の4作はいずれも詰上り3枚。
全駒煙詰は将棋図巧第99番のみという時代でした(黒川一郎氏作「落花」が翌年発表)。

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