詰将棋作品の美しさと魅力について 2020参加記

本日の記事は、6月20日(土)に開催された、斎藤慎太郎八段による詰将棋講座「詰将棋作品の美しさと魅力について 2020」の参加記です。

株式会社ねこまどが開催している斎藤八段の講座は、今年で3回目となりました。
私は一昨年: 受講、昨年: 抽選漏れという受講歴ですね(昨年分は後日配信で内容を拝見しました)。
今年は先着順でしたが、希望者は皆さん受講できたのではないかと思われます。

コンセプトは、「詰将棋作品の名作の紹介を通して、詰将棋の様々な観点からの楽しみ方を分かりやすく紹介」。
例年ですと教室で対面なのですが、今年は教室の模様をZoomミーティングで配信する形となりました。
私は自宅で受講しました。

前日にZoomのURLとレジュメが共有されました。
レジュメには、3作が手書きで掲載されています。
図面は4作分あるのですが、配置が書かれていないものは「今後皆さんが面白いと思った詰将棋を記入して頂ければ」とのこと。

14時前にURLへアクセス。
私はZoomを利用したことがなく、斎藤八段の声が聞こえずに焦りましたが、何とか事なきを得ました。
最初に、攻方による王手と受方(玉方)による応手について、3パターンずつに分けて説明。
体系的にまとめられていると、理解しやすいですね。
説明に熱が入られたためか、10分の予定が30分程度になりスタッフの方に心配されるという場面がありました。
質問はチャットで受付。中合と捨合の関係について尋ねるものもありました。

14時40分頃から作品紹介。
レジュメの見出しには、<若手作家の超短編 中合動かし>とあり、図面・作者・出典が記載されています。

①鈴川優希作(詰将棋パラダイス2015年9月号、半期賞)(番号は筆者が便宜的に記載)
作者について、平成30年度看寿賞受賞、若手にして詰将棋パラダイス誌のコーナーも担当と説明がありました。
作品はまず作意を紹介し、変化や紛れを丁寧に説明。初手は61と67の両方向に利いていること、なぜ2手目飛合なのか、4手目で動くのかを明らかにしていきました。
合駒が直後に動かせるのは2パターンと聞いて「もしかして、あの説明が入るのだろうか…」と思ったのでした。

②上谷直希作(詰将棋パラダイス2016年1月号、看寿賞・半期賞)
作者について、仕事場で会ったことがある、フェアリーでも第一人者という説明がありました。
作意を紹介し、4手目角合以外は同手数駒余りになること、3手目74銀不成が詰まない理由を解き明かしていきました。
そして、合駒を直後に動かすことができる構造として、シフマン(王手をしたラインに別の自分の駒を入れることで、合駒が動けるようになる)とペレ(ライン上に応手を動かす)の説明が入りました。
さらに、先程の鈴川作については、シフマンではなくペレですねと補足。
本作の説明が終わる頃、講座の終了予定時刻の15時30分になりましたが続行となりました。

③山路大輔作(詰将棋パラダイス2019年12月号、短編コンクール優勝)
作者について、スマホ詰将棋パラダイスへの投稿から、詰将棋の世界で知らない人はいない方になったこと、高いレベルの作品を発表していることが紹介されました。
本作もまず作意を紹介し、その後で初手の香を59から打つ理由や、2手目が56銀である理由、7手目36銀の手順前後が成立しない仕組みを明らかにしていきました。
初手限定打の遠打、初手では思いもかけなかった馬と香のバッテリー、盤面9枚(という少なさ)という説明に熱を感じた次第です。

作品紹介後は質問コーナーとなりました。
覚えているもののみ記します。

・応手を読むコツ…しらみつぶしに読んでいる
・詰将棋の今の流行…分からない ネットで発表されている作品も追いかけないといけない(中合動かしは流行のピークとしては過ぎているらしい、シフマン+ペレがネットで発表されていた(裏短コンクールの「移り気eyes」でしょうか)というお話もありました)
・注目している詰将棋作家…20代は被るのでもう少し若い世代だと岸本さん 作品もそうだし、集まって本を出している(「青い鳥」のことですね)
・詰将棋創作キッズチャレンジ…子どもたちの詰将棋が本に載りたいという思いがストレートで嬉しい、詰将棋界の今後は明るいかも
プレゼントチャレンジを経て、16時20分頃お開きとなりました。
参加者は50名程度でした。

講座を振り返ってですが、今年も楽しませて頂きました。
序盤の王手・応手の話からは、シフマン・ペレの話が出るとは想定していませんでした。愛好家の中でも、理解度に差があると思うのですがどうでしょうか。私は自信ありません…。
紹介の3作はいずれも存じ上げていたので、一安心といったところでしょうか。
来年も開催されることを願っております。今年もう1回でも歓迎なのですが…。

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