詰将棋ジャーナル賞受賞作品紹介(第8回)

本日の記事は、第8回詰将棋ジャーナル賞の受賞作紹介です。

対象は1985年1月号から6月号までの発表作。
ジャーナル賞に小迫清美・喜多真一・川崎弘氏の作品が輝きました。また、ジャーナル賞奨励賞が大谷和広氏の作品に贈られました。


ジャーナル賞 小迫清美作

将棋ジャーナル198501小迫清美

小迫清美作(1985年1月号) 詰手順
1一角 ②2二歩 同角成 ④2四玉 3三馬 同玉 7三飛不成 2四玉 2三飛不成 1五玉
1六歩 1四玉 2五飛成 同桂 4一馬 2四玉 2三馬 まで17手詰

変化
②2二桂は、同角成、2四玉、3三馬、同玉、7三飛成、2四玉、2三龍、1五玉、2七桂まで。
④同玉は、2一飛成、3三玉、2三龍、4四玉、5三龍まで。

初手7三飛成~2三龍と追っていくと、1五玉の局面で後続がありません。1一角で前に利く駒を請求し、角を歩に換えます。打歩詰を避けるため7三飛不成~2三飛不成と不成で移動し、1六歩が実現して飛車捨てが決め手となります。




ジャーナル賞 喜多真一作

将棋ジャーナル198502喜多真一

喜多真一作(1985年2月号) 詰手順
7三角 2九玉 5九飛 4九角 同飛 3八玉 4八金 2七玉 2九飛 1七玉
2八角成 1六玉 3四角 2五桂 1九飛 2六玉 3七金 同桂成 1六飛 まで19手詰

初手7三角は3九玉、3八金、4九玉、4八飛、5九玉の時に9五角成と転回できるようにするため、3手目5九飛は3八玉、2八金、4七玉の時に3七角成で詰むようにするためという理由でいずれも限定打。以下は角中合で抵抗しますが直ちに取り、左辺への逃走を阻止した4八金を活用して詰め上がります。




ジャーナル賞 川崎 弘作

将棋ジャーナル198504川崎弘

川崎 弘作(1985年4月号) 詰手順
3三歩成 ②同玉 4五桂 同金 3四飛 2二玉 2四香 ⑧2三角 同香成 同玉
1二角 同香 3二飛寄成 同角 3三金 同桂 2四飛 まで17手詰

変化
②同桂は、2三香、同玉、2四飛、1二玉、3二飛成、同角、2二金まで。
⑧2三歩は、同香成、同玉、2四歩、2二玉、3二飛上成、同角、2三金、3一玉、3二金まで同手数駒余り。

飛躍した手こそないものの、まとまりの良さを感じます。抵抗感のある手を取り入れる印象のある作者ですが、一風変わった作品となっています。




ジャーナル賞奨励賞 大谷和広作

将棋ジャーナル198506大谷和広

大谷和広作(1985年6月号) 詰手順
5一角 2三玉 4三飛成 1二玉 1三龍 同玉 2五桂 2三玉 1二角 同玉
1三歩 2三玉 3三角成 まで13手詰

4手目1二玉と打歩詰の局面で1三龍と捨てるのが、他に手がないとはいえ好手。角を打ち捨て、初手に打った角を成って詰みとなります。

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