詰将棋ジャーナル賞受賞作品紹介(第6回)

本日の記事は、第6回詰将棋ジャーナル賞の受賞作紹介です。

対象は1984年1月号から6月号までの発表作。
優秀作に鈴木利明・大野雄一氏、ジャーナル賞に桜木健古・平松準一氏の作品が輝きました。
なお、解説者の交代に伴い、選考座談会の司会も柳田明氏となっています。


ジャーナル賞優秀作 大野雄一作

将棋ジャーナル198403大野雄一

大野雄一作(1984年3月号) 詰手順
4一飛 ②2一香 2二金 同玉 3一角 1一玉 2三桂不成 同香 5三角成 2一金
同飛成 同玉 3一金 2二玉 3二金 同玉 4四桂 2二玉 3一馬 同玉
3二金 まで21手詰

変化
②2一飛は、2二角、同玉、2三金、1一玉、2一飛成、同玉、2二飛、3一玉、3二飛成まで。

飛車打ち(5一以遠も可)に対して、正しい合駒は香。攻めが細いようですが、3一角~5三角成と金を入手することができます。再度の2一への合駒は金が正解。2二金~3一馬の際に馬を取れるのは飛か金、飛合だと同飛成~4一飛があるという理屈です。同飛成と切り捨てて、3一金以下馬捨ての収束に入ります。




ジャーナル賞優秀作 鈴木利明作

将棋ジャーナル198405鈴木利明

鈴木利明作(1984年5月号) 詰手順
4五馬 3五銀 同香 3四歩 同香 2二玉 2三歩 1二玉 2二歩成 同玉
2三銀打 1三玉 1二銀成 同玉 3三香成 1一玉 1二馬 同玉 2三銀成 1一玉
2二成香 まで21手詰

香の利きを通して2三馬を見据える初手に対し、玉方は銀の移動中合で応じます。その意図は、3四へ合駒を打った場合は同香、2二玉、3三香成、同玉、2三馬で銀が4四への移動を邪魔することに気付けば明らかとなります。同香に3四歩と連続で合駒をし、1二歩と打った2三歩を相次いで消去。2三銀打~1二銀成の成り捨てにより3三香成が実現して、大団円となりました。




ジャーナル賞 桜木健古作

将棋ジャーナル198406桜木健古

桜木健古作(1984年6月号) 詰手順
2五金 3三玉 4五桂 2二玉 2一飛 1三玉 2四金 同桂 2五桂 1二玉
2三飛成 同玉 3三桂左成 まで13手詰

どことなく捕まえにくい形に見受けられますが、2五金と打ってみるとさほど広くないことが分かります。6手目までで舞台を整え、金捨てにより打てるようになった2五桂を軸として、3三桂左成の両王手実現と同時に、詰みとなりました。




ジャーナル賞 平松準一作

将棋ジャーナル198406平松準一

平松準一作(1984年6月号) 詰手順
5一と 4二玉 3四桂 同銀 4三銀成 同銀 3四桂 同銀 4一と 5二玉
4二と 同玉 5四桂 5二玉 6一飛成 4三玉 4一龍 同馬 4四歩 5二玉
6二角成 まで21手詰

2手目の局面で、5四銀が邪魔駒となっているので消去します。5四桂、4三玉の局面で4四歩が打歩詰とならぬよう、5一とも消去。晴れて5四桂が実現し、6一飛成~4一龍が決め手となりました。

0 Comments

Leave a comment