私選 林雄一作品(後編)

今回の更新は、前回に引き続いて林雄一氏の作品紹介です。
第6番 将棋世界平成3年6月号

私選林雄一作品第6番

4九角 同と 3四角 2五金 同龍 1七玉 1六金 同桂 2八金 同桂成
1六龍 まで11手詰

初手3四角・3手目4九角と手順前後すると、3八との移動中合で不詰。
移動合の金を奪い、綺麗な収束を迎えます。
盤面7枚でこの表現は、驚くほかありません。
1991詰将棋サロン年間最優秀作





第7番 近代将棋平成4年2月号

私選林雄一作品第7番

1八香 1七角 同香 同玉 1八飛 2七玉 1七飛 同玉 3六馬 3七と
1八歩 1六玉 1七歩 同玉 3七飛 1六玉 1七歩 1五玉 2六角 同桂
2五馬 同玉 3五飛 まで23手詰

2七歩を消去してからの開き王手に対して、3七との移動中合が飛び出します。
二歩禁を回避し、と金を取れば詰上りが見えてきます。
最後まで締まった手順が繰り広げられます。





第8番 近代将棋平成4年6月号

私選林雄一作品第8番

4五香 同桂 5四金 同龍 5三金 同玉 33飛成 4三馬 5四香 同玉
6六桂 同香 4六桂 同と 6四飛 5五玉 4四龍 同馬 6五馬
まで19手詰

5三金が好手。4三馬と移動合も入ります。
詰め上げてみると、かわいらしい「H」の文字が浮かび上がります。

詰上り図
私選林雄一作品第8番詰上り図

意識したものかどうかは不明ですが、作者の頭文字ですね。
不動駒なしも見事です。
第79期塚田賞中篇賞受賞





第9番 将棋世界平成4年8月号

私選林雄一作品第9番

3六銀 同と 1八馬 同玉 1六桂 38桂成 2八金 1九玉 2九馬 同成桂
1八金 まで11手詰

桂跳ねに対して桂跳ね、という応酬が面白いです。
完成度の高い小品と言えるのではないでしょうか。





第10番 近代将棋平成6年9月号

私選林雄一作品第10番

3九金 同玉 4七銀 37角成 4八銀 2九玉 3八銀 1八玉 1五飛 同馬
1九歩 2八玉 3九銀 同玉 2九金 まで15手詰


現在のところ、最後の発表作です。
眼目の一手は、何と言っても37角成の移動中合。
取らずに手が進み、最後まで破綻無くまとまっています。
第84期塚田賞短篇賞受賞





前編と合わせて、10作を紹介させて頂きました。
並べてみて、質の高さを改めて感じましたね。
どの作品を選ぶかは、非常に迷いました…。

冬眠から復活し、再び新作を発表されることを願ってやみません。
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復活を切に希望

総発表作は50作はない感じ。40作くらい?
ただレベルが素晴らしい。
数さえ揃えば、作品集を出したい作家の一人です。

No title

残り全ての作品も見たいですねえ。

解答欄魔さん

前編にも書きましたが、私が把握しているのは40作余りです。
作品集は切りのいい数でなければとは思いませんけれども、もう少しあれば…というところでしょうか。

柳原さん

うっ、何と申しましょうか…。
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