「近代将棋」詰将棋コーナー目録(1957年)①

本日の更新は、近代将棋誌の詰将棋コーナーで1957年に発表された入選作品の目録、1回目です。
1957年1月号(通巻第82号)
五手詰作品集
入選2回 福岡県 西田弘
入選2回 埼玉県 樋田義男
入選3回 三重県 桧作富治
初入選 兵庫県 中野恵司
入選5回 京都府 藤井孝一
入選2回 愛知県 細田強
詰将棋鑑賞室
73 初入選 愛知県 小塚鍈章 十級
74 初入選 東京都 佐々木隆 八級
75 入選5回 大阪府 平井孝雄 八級
76 初入選 秋田県 長内亮 七級
77 入選29回 東京都 藤井国夫 四級 ※入選30回
78 入選4回 高知県 津野山呆烏 二級

1957年2月号(通巻第83号)
五手詰作品集
初入選 三重県 小亀伸吾
初入選 東京都 武田正夫
入選4回 福島県 南倫夫 ※入選5回
初入選 長野県 吉池義光
入選2回 埼玉県 古川満
入選2回 栃木県 真野二郎
詰将棋鑑賞室
79 入選6回 大阪府 平井孝雄 八級
80 入選4回 東京都 須藤英雄 八級
81 入選15回 大阪府 杉田宇通 六級 中篇賞
82 入選6回 京都府 岡田敏 六級
83 入選15回 島根県 岡田富行 五級
84 入選42回 東京都 北原義治 三級

1957年3月号(通巻第84号)
五手詰作品集
入選2回 三重県 小亀伸吾
初入選 千葉県 飯田恒夫
入選2回 東京都 佐々木隆
入選2回 茨城県 坂巻義郎
初入選 神奈川県 古谷野光男
入選3回 東京都 中井賢
詰将棋鑑賞室
86 入選7回 大阪府 平井孝雄 十級
87 入選30回 東京都 藤井国夫 七級 ※入選31回
88 入選3回 埼玉県 樋田義男 六級
89 入選7回 東京都 竹内伸 四級
90 初入選 兵庫県 新開克行 四級
91 入選43回 東京都 北原義治 二級



詰将棋鑑賞室の85は探したのですが、見つけることができませんでした。
飛ばしてしまったという予想ではありますが、どことなく落ち着かない気持ちです。

独断と偏見で1作ご紹介…。

近代将棋1957年3月号竹内氏作

竹内 伸氏作(近代将棋 昭和32年3月号)
1四香 2三玉 3五銀 2六飛 同香 1四玉 1六飛 同と 2四金 1五玉
2五金まで11手詰

初手の短打から、4手目に飛車の中合が飛び出します。
ネット上で見たことがある…という方も、いらっしゃるかもしれません。

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なるほど

初手14香の短打は、2手目24玉の変化で15銀と出るため。
参考になる。

85

毎月6題としたら、最後が91というのはおかしいので、近代将棋が間違えたのでしょう。

No title

小塚鍈章、T-Baseは将棋春秋発表作が小塚(金英)章となっているほかは全て小塚英章表記ですが、これ以後も小塚鍈章なんでしょうねえ。

No title

20数年前に入力したとき、やむなく(金英)とした記憶があります。

第二水準の漢字は、まだオプションの時代のことです。

どうにかして入力しても、セーブしてもう一度開くと文字化けしてしまったとか、、

その他にも似ている漢字で代用しているのが、かなりありました。


Re:入力した者さん

ご苦労はあったと思いますが、似ている漢字で代用されるとそれで流布してしまうのが怖いです。

No title

誤りが流布しようが、将来は検索(あいまいでも)すれば、掲載誌そのもの出てくるようになりましょう。何も怖れることはないのでは?

Re:入力した者さん

結局は原典回帰ですね。

解答欄魔さん

2手目2四玉の変化も、(当たり前かもしれませんが)割り切れていますね。

借り猫さん

どこかにポツンと85があるのではないか、とも思いましたが、やはりミスでしょうね。

EOGさん、入力した者さん

書かれている通りに入力できるのが理想ですが、金英表記は、当時の状況では仕方がなかったと思います。間違いではないでしょうし。
私自身、IMEには全く同じ字がないことなどの理由で、正確ではないな…と思いながら入力していることがあります(注記も検討した方がいいかもしれません)。
浜、辺、斉などは、難しいです。

作品が掲載された誌面が手軽に読めるようになれば、喜ばしいですね。
問題は、実現するかどうかですが…。

恵里香の場合

誤植による表記の混乱の例として、連作「セキエリカ」の作者「関恵里香」を取り上げてみます。
問題は「里or理?」で、T-Base収録データとその原出典では―

 年月号 欄 T 出結詰
①2004.11短大 里 ?里キ
②2005.02デパ 里里里エ
③2005.03デパ 里里里リ
④2005.05大学 里里里セ
⑤2005.05デパ 里里理カ
⑥2005.09デパ 里里理八

[凡例]
 T:T-Baseの表記
 出:出題稿〃
 結:結果稿〃
 詰:詰上りの字形

―と、若干の混乱が見られますが、これだけなら、「恵理香」の方が誤記/誤植、と考えるところですが…。
決定的な典拠は、ご本人が事情を明かされた
  小川悦勇「困惑しています」(パラ2005.07「読者サロン」)
のはずです。ところが、そこでは2ヶ所とも「関恵理香」。よって「理」が正解、かというと…。
『四百人一局集』(2011.7刊)の「ペンネーム、雅号」の欄は「隅の老人A、遊星人、関恵里香等」となっています。
どうも「読者サロン」の記事に誤植があるようです。また、⑤⑥の結果稿での「恵理香」は、担当(濱川礼氏)がサロンの記事を見て「訂正」されたものかも。(それでは、⑥の出題稿が「恵里香」のままであることが説明できないのですが。)
(続く)

(#2:八の字と小湊奈美子)

結局、「原典」を自由に参照できても、「信頼できる校訂者」と引用時の校正の大切さはなお存するのだろう、というのが私の考えです。

ところで、連作「セキエリカ」からはみ出す⑥の企図は? そもそも詰上りはカタカナor漢字? 作者コメントでは触れられていないらしく、また解説では、活字は漢数字の「八」になっていますが、根拠が示されていない上に、同じ稿内で「ハ」⇒「八」という誤植が生じており、信頼度が低そうです。
関恵里香さんが当時十八歳ならうまく収まりそうなのですが、サロン投稿には「高校1年、15歳」と書かれています。

余談ですが、「読者サロン」では小川氏の住所が「市川市」となっているので、回文詰の「市川市 小湊奈美子」もこの人か? (四百人一局集の「等」がこれか?)と思ったのですが…。小湊氏は、氏名が回文の「変名」になっているだけでなく、住所の方も「変住所」の可能性大なんですね)「東京都 関恵里香」も同じ;本人の住所でしょうか)。なお、2005.07小学校の「市原市」は誤植らしく、結果稿では「市川市」と改められています。
また、小川氏の住所は、その後「千葉県九十九里浜沿岸」(2006.08表紙)に変わったようです。

(更に続く)

(#3:ピンポン詰)

ついでに、小川氏の曲詰「ピンポン玉」35手(パラ2015.10院2「戴冠式」結果稿所引)について。
T-Baseでの登場は―

①1955.09パラ「娯楽室」
②1978.01パラ「曲詰考察」
③1978.08パラ「中編名作選Ⅱ」
④1980.11将棋賛歌「面白い詰将棋2」
⑤1996.05パラ「オカビン詰将棋」
⑥2001.05めいと「マイ・ベスト展」

―名義は①⑤が北原義治・小川悦勇合作で、残りは小川氏単独。題名は、①⑤が「球」、④「ピンポン詰」、⑥「ピンポン球」、②③はなし、となっています。
じつは①④⑤は、「ラケット」と題する35手の曲詰とペアで収載されているのですが、こちらの名義も、①⑤が合作で、④は北原氏単独です(なお①の収録図は修正図である由)。
つまりこの2作は、
  北原義治「ラケット」
  小川悦勇「球」
と題する2作からなる組曲「ピンポン詰」ということのようです。手数から見て、打ち合わせての(偶然ではない)合作のようですが、作品集『雨滴』ではその創作事情についてどのように書かれているのでしょう。
また、(T-Baseには見当たらないのですが)「卓球台」や「ネット」はなかったの? ということも気になりますね。

谷川さん

詰パラ2004年11月号では「里」表記でした。

誤りが生じたのは出題時か、結果発表時か、データベース収録時かというのは、悩ましいところです。

曲詰(35手)ですが、「雨滴」不所持のため、お答えできません。
「雨滴」、興味はありますが…。

「小湊奈美子」は、金子清志氏のペンネームです。
なお、作品集「蟹のカノン」は、現在詰工房ホームページから入手可能です。
(http://www.tsumekobo.org/kobo2/index.html)

No title

雨滴確認してみました。
ピンポン球とラケット2作セットで岡田敏氏に贈られたもので、ラケットは北原氏作、ピンポン球は小川氏作ですが、ピンポン球の詰め上がりは北原氏考案とのことです。

ドリーさん

情報をありがとうございます。
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相互リンクは詰将棋関係のものであれば原則受けさせて頂きます。

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