自画自賛 植田尚宏氏(近代将棋昭和41年10月号)

詰将棋作家の自慢の一局を紹介する昭和41年の近代将棋誌連載「自画自賛」、本日の更新分は植田尚宏氏のものです。


植田尚宏

(本誌 33.3)


この稿を書くに当って正直のところ困った 小生作にこれはといった作が一つもないからである。いずれもドングリの背くらべで、どれを選んでいいかわからないからである。
過去入選回数はかなりいっているが、塚田賞一回もなし(煙詰受賞は例外)が如実に物語っている。そんなことをいっても始まらないので一応形の良いものを一局並べることにした。(実戦型は小生の得意だから)
左図は形は実戦形で申し分なし、手順は鬼手、妙手のたぐいはないが、狭いところでさばく味を鑑賞して戴きたい。
13香に対して22玉、21馬と猿の綱渡り的なところあり、ちょっとしたスリルである。最後は例により41銀をさばき、詰上り攻方二枚は小生の得意とするところである。
なお、意識するわけではないが、小生発表作の1/3が詰上がり攻方二枚で、これはちょっと自慢できるかな。
本局詰上り真四角になる。これも見逃さぬ様。
小生作は野球でいえば安打ばかりで、二塁打、三塁打的の長打が出ない。そのうちにヘタな鉄砲数打ちや当る式で、なんとか賞を取りたいと思っている。そうなったらここへ又登場させてもらいます。
右の様なわけで、皆様御自由に御鑑賞下さる様願います。

昭8年1月30日生、塚田賞(煙詰)長篇賞受賞
住所は省略 作品集「流玉」


「過去入選回数はかなりいっているが」とありますが、この文章が掲載された昭和41年10月号時点で入選回数は123回と、既に3桁となっていました。
休刊となるまでの入選回数は500回以上になり、これは1位の記録です。
現在でも歩みを止めない植田氏の旺盛な創作力には感服するばかりです。
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