自画自賛 藤井国夫氏(近代将棋昭和41年6月号)

詰将棋作家の自慢の一局を紹介する昭和41年の近代将棋誌連載「自画自賛」、本日の更新分は藤井国夫氏のものです。


藤井国夫

(王将 29.3)


本欄に二流作家が登場するのも、春の椿事と言えましょう。初入選以来約十四年、よくもまあ凡打を打ち続けているものと、我ながらあきれております。不本意ですが、実績が正しく証明しています。種々ある理由のうち棋(気)力のないのが最大の原因でしょうか?小生の作品を皆さん「スジがよい」とおっしゃいます。いつだったか「スジがよいと言うことは、棋力の低いことなり」(二上八段)と書かれましたが、成る程ピッタリだわいと感心したものです。
感心ばかりもしておれません。自賛の画をお目にかけましょう。大抵の作家は数ある快心作の中から一つを選出するのでしょうが、小生のは、自作中唯一無二の自信作であります。近頃コンクール制度によって、難解作に票が集まる結果、いきおい形を無視した手順オンリー作がハバをきかす様になっております。小生の如く「形」重視主義の者にとり、これは、まことにイカンに存ずる次第です。
掲出図をご覧下され、当り駒皆無の実戦型この位エエカッコしたのは一寸でけんもんです。手順の方もビックリする様な紛れや、飛躍手こそありませんが質駒を見込んでの離し飛車、金合にズバリ飛車を切る所など、チミツさと迫力があって仲々イカスと思うのですが、如何なものでしょう。担当の駒形さんに色々ほめて頂き、たしか塚田賞の予選にもはいった様に記憶しますが、なつかしい思い出のあるヤツです。
二十八年十月十三日完成、十九局目の発表図。

昭和9年1月20日生 製図業 初入選27年5月号将棋評論 塚田賞の佳作賞一回、大きな賞とは無縁、棋力9級、発表局数 詰将棋約三百 必至図約百二十


「自画自賛」コーナーに載っているということが二流でないことの証明であるということは言うまでもありません。
氏の詰将棋パラダイス誌入選回数は200を超えているということも付け加えておきます。
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