第82期以降の塚田賞受賞作品(19)(第100期)①

第100期に入り、今回は短篇部門を取り上げます。
第100期(平成19年)

塚田賞はついに100期の大台に到達。昭和28(1953)年以来、脈々と続いてきた歴史…。
短篇は金子義隆氏が2度目、中篇は中島久雄氏が初の受賞。長篇は添川公司氏が新記録となる6期連続受賞、通算では18度目となりました。
5月号において、永井英明氏の盤寿を祝し、内藤九段による81手詰の懸賞詰将棋が出題されました。
初入選は岸田芳明・白木吉孝・召田幸雄・芹田修・有田和洋・赤畠卓・秋山和廣の7氏でした。


第100期「塚田賞」選考投票 集計表

※桑原辰雄氏の江口氏作への投票は6月号23手詰と記載


短篇賞 金子義隆作


第100期短篇賞 金子氏作

金子義隆作(平成19年4月号) 詰手順
6五金 同金 6六桂 同金 6五飛成 同金 6六桂 同金 7二角 6三飛
同角成 同玉 7三飛 6二玉 6一金 同玉 7一飛成まで17手詰
並べれば分かるように、7四金を翻弄する作品です。
作者「取れる金を取らず、原形のまま邪魔駒(6三飛)を消去する狙いです。図巧35番と同じ主題ですが『と金』ではなく、金を翻弄するのが主張です」
金ですと取って詰ます可能性が高まるので、創作難度は高くなること請け合いです。

参考 将棋図巧第35番


第100期短篇賞参考図


短篇次点 妻木貴雄作


第100期短篇次点 妻木氏作

妻木貴雄作(平成19年5月号) 詰手順
4八金 2七玉 3七金 1六玉 2六金 1七玉 1八銀 2八玉 7三角 3八玉
2七銀 4七玉 4六角成 同玉 3六金 4七玉 3七金 4八玉 3八金まで19手詰
無防備図式、終始ふわっとしたと感触の作品です。玉の往復運動の感もあるでしょうか。


短篇次々点 妻木貴雄作


第100期短篇次々点 妻木氏作

妻木貴雄作(平成19年4月号) 詰手順
1三飛 2九玉 4七馬 3八銀不成 1八飛成 同玉 2七銀 同銀 1九香 同玉
2九金まで11手詰
銀の移動中合、初手に打った飛車の成り捨て、銀のさらなる移動。盤面5枚で表現できるのですね。


短篇次々点 山田修司作


第100期短篇次々点 山田氏作

山田修司作(平成19年9月号) 詰手順
4五香 4七桂 4六馬 6七玉 4七龍 5七香不成 5八龍 同香不成 7九桂 同馬
6八歩 同馬 7六龍 同と 5六馬まで15手詰
解説で書かれていますが、丁々発止のやり取りが楽しめる作品。取ってくれ、嫌だという声が聞こえてきそうです。


短篇次々点 谷口 均作


第100期短篇次々点 谷口氏作

谷口 均作(平成19年9月号) 詰手順
2三飛 同玉 2二飛 3三玉 4三香成 同玉 5二角 3三玉 4五桂 同と
3四角成 同玉 1六角 3三玉 3四歩 4三玉 5二飛成 同玉 3三歩成まで19手詰
初手1五角はきわどいようですが詰みません。2三飛が詰将棋らしい手です。
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No title

短篇賞金子義隆氏作の参考図、Flashのほうは図巧35番ですが、GIFの画像が図巧36番になっているようです。

No Nameさん

信じられないようなミスです、図を差し替えました。
ご指摘ありがとうございました。
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