第82期以降の塚田賞受賞作品(17)(第98期)③

今回は第98期の長篇部門を取り上げます。
長篇賞 添川公司作「桜坂」


第98期長篇賞 添川氏作

添川公司作(平成17年6月号) 詰手順
5二銀成 同玉 4三香成 同香 同と 同玉 5四と左 4二玉 5三と 同玉
5四歩 4二玉 5三歩成 同玉 5七香 4二玉 4三歩 同玉 5四と 4二玉
5三と 5一玉 6一歩成 同玉 7二と 同玉 6三と 6一玉 6二歩 同飛
同と 同玉 5二飛 6一玉 7一と 同玉 8一歩成 6一玉 7一と 同玉
8二飛成 同玉 9三歩成 7一玉 8二と 同玉 8三と 同玉 7五桂 同金
8四と 同玉 7五と 同玉 8六金 同玉 8七香 同角成 同銀 同玉
4三角 8八玉 7七銀 7九玉 6八銀 同玉 6九金 5七玉 5八金 4六玉
4七金 3五玉 3六金 2四玉 2五金 1三玉 2四金打 同銀 同金 同玉
2五金 1三玉 2四銀 2二玉 3三歩成 同龍 同銀不成 同玉 3四金 2二玉
2一飛 1三玉 1一飛成 1二桂 同龍 同玉 1一桂成 同玉 1二歩 同玉
2四桂 1一玉 2一角成 同玉 3二角成 1一玉 1二桂成 同玉 2三金 1一玉
2二金まで111手詰

途中図(64手目7九玉まで)
第98期長篇賞 添川氏作1-1

詰上り図
第98期長篇賞 添川氏作1-2
※解答発表時、最終手は手順表記では2二金、詰め上がり図では2二馬となっています

序中盤にかけて、飛車でも角でもなく、小駒達が活躍。5七香も光ります。そして途中図からは金上がり趣向。最後は期待に応えるように煙ります。


長篇次点 添川公司作「渚」


第98期長篇次点 添川氏作

添川公司作(平成17年7月号) 詰手順
2九と 同玉 2八と 同と 3九と 同玉 3八金 同と 同と 同玉
2六飛 4七玉 4六飛 5八玉 4九金 同成銀 同角 6九玉 7八銀 同玉
8九と 同玉 7九金 9八玉 9七と 同玉 8六角 同銀 9八歩 同玉
4八飛 9九玉 8八銀 9八玉 8七銀 同玉 8八金 9六玉 8六と 同玉
7七と 同金 同金 同玉 6六銀 同玉 6七金 7五玉 7六金 8四玉
8五金 9三玉 9四金 9二玉 9一と 同玉 8一歩成 同玉 8八飛 8三歩
同飛成 同飛 7一歩成 9一玉 9二歩 同玉 8三金 同玉 8一飛 7四玉
8五飛成 7三玉 7二と 同玉 7一桂成 7三玉 6三歩成 同成香 6四と 同成香
6二銀不成 同玉 8二龍 5一玉 5四香 同成香 6一成桂 同玉 9四角 5一玉
5三香 同成香 6一角成 同玉 5三桂不成 5一玉 4一桂成 同玉 3三桂不成 3一玉
2一桂成 同玉 2三香 3一玉 2二香成 4一玉 3二成香 5一玉 4二成香 6一玉
5二成香まで111手詰

途中図(86手目同成香まで)
第98期長篇次点 添川氏作1-1

詰上り図
第98期長篇次点 添川氏作1-2

圧巻は収束。「将棋図巧28番を煙詰にしてみました」という作者コメントがあります。

参考 将棋図巧第28番


第98期参考図


長篇次々点 添川公司作「山彦」


第98期長篇次々点 添川氏作1

添川公司作(平成17年2月号) 詰手順
9三桂成 同銀 8六龍 8四桂 9四金 同玉 9七龍 9五金 同龍 同玉
8六金 9四玉 8五金 8三玉 7五桂 9二玉 9一と 同玉 8一歩成 同玉
7二歩成 同玉 7三と 同玉 8四金 同銀 6四と 同玉 6三桂成 同玉
6二桂成 同馬 同と 同玉 5四桂 5二玉 4二桂成 同玉 9七角 3二玉
2二歩成 同玉 2三と 同と 同桂成 同玉 2四歩 同玉 8四飛 2五玉
8五飛 1六玉 2七銀 同成銀 同と 同玉 2八と右 3六玉 3七銀 同成銀
同と 同玉 3八と右 4六玉 4七銀 同金 同と 同玉 4八と右 5六玉
5七金 同金 同と 同玉 6八と 7六玉 7五飛 8七玉 7八と 9八玉
8八金 同馬 同と 9九玉 8九と 同玉 7八銀 9八玉 4三角 9九玉
8九と 同玉 7八銀 9八玉 4三角 9九玉 8八角 同玉 8七角成 7九玉
6九銀 8九玉 7九飛 同玉 7八馬まで105手詰

途中図(62手目1六玉まで)
第98期長篇次々点 添川氏作1-1

詰上り図
第98期長篇次々点 添川氏作1-2

9七角が好手。途中図から趣向手順が始まります。
六段目の香歩の並び、右下のと金群。何かを予感させ、実現します。
解説には「嫦娥型横送り手順」を六、七段目で行ったものとあります。


長篇次々点 添川公司作「海彦」


第98期長篇次々点 添川氏作2

添川公司作(平成17年3月号) 詰手順
6一香成 同銀 4一と 同玉 5三桂 3一玉 4一桂成 同玉 4三香 5一玉
4二香成 同玉 4三歩成 5一玉 4二と 同玉 4五香 5一玉 4二香成 同玉
4三と右 5一玉 5二歩 同銀 同と 同玉 2五馬 4一玉 4二銀 同玉
4三と 4一玉 3二と右 同銀 同と 同玉 2三歩成 同玉 1四馬 同玉
1五と 同金 2三銀 1三玉 1四歩 同金 同銀成 同玉 2四金 1五玉
2五金 1六玉 2六金 1七玉 2七金 1八玉 2八金 同金 同飛 同玉
5五馬 3九玉 3八金 同龍 同と 同玉 2八飛 3九玉 3八金 4九玉
4八金 5九玉 5八金 6九玉 6八金 7九玉 7八金 8九玉 7九金 同玉
4六馬 8九玉 5六馬 9九玉 2九飛 8八玉 8九飛 9七玉 9六と 同玉
7八馬 9五玉 9四と 同玉 9三桂成 同玉 9四歩 同玉 6七馬 9三玉
6六馬 9二玉 9一桂成 同玉 9二銀 同玉 8二と 同金 9三銀 同金
同馬 同玉 8三金 9四玉 8四金 9五玉 8五金 9六玉 8六金 9七玉
8七金 9八玉 8八金まで123手詰

途中図(48手目同玉まで)
第98期長篇次々点 添川氏作2-1

詰上り図
第98期長篇次々点 添川氏作2-2

前局の「山」に続いてこちらは「海」。3回の金追いで魅せる煙詰です。
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桜坂とWプロット

恐縮ながら、かなり経過してのコメントです――

「桜坂」の手順表記と詰上り図の齟齬について、文章を誤解していました。
即ち、93手目11飛成に対し、
 ・12桂合なら、詰上り①▲22金▲32馬▽11玉または②▲22馬▲23金▽11玉の111手詰
 ・12歩合なら、詰上り③▲22馬▲32馬▽11玉または④▲22馬▲23馬▽11玉の111手詰
という「変化同手数」になるようですが、手順表記=①、詰上り図=③では? というもの。(勿論、文意の正しい理解は「詰上り図=②」なのですが。)

ところで、この変同、実はパラ2011.12院結果稿で岡村孝雄氏が「作意と異なる駒によるもう一つの煙」(飛道具なし煙「Hard」の作者コメント)として提唱されている趣向になっていますね。
岡村氏も担当・風みどり氏(先例として吉田健氏の曲詰に言及)も先行作としてこの作品に触れていないのが不審です。お二人とも博覧強記で知られた方ですから。
近将記事ではこの点はどう扱われているのでしょう?

関連して、気になった作品―
『四百人一局集』で相馬康幸氏が、山田修司氏作「Wプロット」という作品に言及されています。『夢の華』収録時の命名でしょうか、T-Baseではヒットしません。ご教示いただければ幸甚です。

谷川さん

いつの記事に対するコメントでも、全く気になりません。

またミスしていたか…と思いながら、結果稿を引っ張ってきました。
柳田氏の解説では、「12歩合なら23角不成で早く詰むのだが、これに気付かないと角不成で23金、11玉、22金、同玉、32角左成以下作意と同じ手数でも詰むというワナまであったのだ」と書かれています。
ということで、歩合は割り切れていますね。
最終手が2二金、詰め上がり図が2二馬となっているのは、単に近代将棋誌のミスかと思われます。

山田修司氏作は詰棋界第1巻第3号(1951年8月)発表の作品で、夢の華第23番に「Wプロット」という題名で収録されています。
配置も発表当時とは異なるようですので、下に書きますね。
詰方:1一金、1三角、2五角、3一飛
玉方:2三玉、3二銀、4四龍
持駒:銀銀香
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