第82期以降の塚田賞受賞作品(17)(第98期)①

第98期に入り、今回は短篇部門を取り上げます。
第98期(平成17年)

悲報が相次いだこの年。堀内和雄氏が前年12月30日、柏川悦夫氏が3月15日、野口益雄氏が4月16日、山本民雄氏が7月1日に亡くなられました。
短篇は妻木貴雄氏、中篇は岩崎守男氏がそれぞれ初受賞。長篇は添川公司氏が4期連続16度目の受賞で、単独最多回数となりました。
初入選は、佐宗章弘・吉田秀夫・村尾誠・武紀之・北村公一・佐藤孝の6氏(加えて長田剛氏もそうかもしれません)。


第98期「塚田賞」選考投票 集計表



短篇賞 妻木貴雄作


第98期短篇賞 妻木氏作

妻木貴雄作(平成17年3月号) 詰手順
2九金 同と 1七金 同玉 1九香 2六玉 3六金 1五玉 4九角 1九と
2六金 同玉 1六金まで13手詰
4九角の限定移動やベタッと打った3六金を後で捨てるなど、この駒数・形でこんなことができるのかという思いにさせられる作品です。


短篇次点 妻木貴雄作


第98期短篇次点 妻木氏作

妻木貴雄作(平成17年7月号)
1八銀 2六玉 2七銀 1五玉 1六銀 同玉 3六龍 1七玉 3五角 同角
2七金 1八玉 3八龍 1九玉 2八龍まで15手詰
序盤の銀追いも面白く、3五角という素晴らしい手が飛び出して詰め上がります。


短篇次々点 村山隆治作


第98期短篇次々点 村山氏作

村山隆治作(平成17年1月号)
7四金 9四玉 8四金 同玉 8三金 9四玉 8六桂 同金 9三金 8四玉
9四金 同玉 9五歩 8四玉 7四龍 9三玉 9四龍まで17手詰
7四金・8四金・8三金は指し難い手なのではないでしょうか。9四金と捨てて解決します。


短篇次々点 桑原辰雄作


第98期短篇次々点 桑原氏作

桑原辰雄作(平成17年9月号)
4三桂 同銀 4二銀成 同玉 3二飛 同銀 5二飛 3一玉 3二飛成 同玉
3三香 2一玉 3二銀 1一玉 1二馬 同玉 1三香まで17手詰
前半の捨駒から、後半は氏らしい豪快な手が楽しめます。


短篇次々点 妻木貴雄作


第98期短篇次々点 妻木氏作

妻木貴雄作(平成17年9月号)
2六銀 1八玉 2七銀 同玉 6三角 3八玉 7四角成 2七玉 2八銀 同玉
3七銀打 2七玉 3八馬 同玉 4八龍 2七玉 2八龍 1六玉 1七龍まで19手詰
盤面3枚の初形から角が登場し、馬となり消えてゆく。お見事です。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

妻木作

僕はこの頃の近将はほとんど見てなかったので妻木さんの作品はほとんど知らない。
だけど短編次点の作品は知っている。
「四百人一局集」に選んでいますよね。

変化が全て割り切れているのが奇跡的。
最遠地点は12玉だと思うけど、割り切るために変なところに一枚置かなくてはいけないとなったらぶち壊しの作品ですからね。

三輪さん

中篇次点作、確かに「四百人一局集」にありますね。
チェック漏れしていました。
わずか盤面3枚で、銀の押し売りに角捨てまで入るとは!と並べていて感嘆しました。
下段で収束するのも確かに好印象ですね。
プロフィール

hirotsumeshogi

Author:hirotsumeshogi
少ない知識をフル活用させています。
当ブログはリンクフリーです。
相互リンクは詰将棋関係のものであれば原則受けさせて頂きます。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カウンター
フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR