第82期以降の塚田賞受賞作品(14)(第95期)①

第95期に入り、今回は短篇部門を取り上げます。
第95期(平成14年)

7月号で森田銀杏氏作のトランプ詰4作が詰将棋シアターとは別枠で出題されました。
33手詰にそろえたあぶり出しで、特別賞を受賞しました(森田氏の受賞は第46期以来、27年振り)。
そして、8月号より「力だめし詰将棋」が設置されました。1題のみではありますが長編作品が出題され、「夜の詰将棋」復活の感もあったように思われます。
トランプ詰・力だめし詰将棋の担当は栗山義史氏が務められることに。ペンネームである安江久男の方がよく知られているかもしれません。
この期、特別賞以外では短篇で金子義隆氏が初受賞。中篇で江口伸治氏が旧姓だった第7期(!)以来、46年振り2度目の受賞。長篇では700手超えをひっさげて7年振りに登場した添川公司氏が第81期以来、13度目の受賞となりました。
初入選は、江口伸治(江口姓で)・松重郁雄・本田勇・星田口加郎の4氏でした。


第95期「塚田賞」選考投票 集計表

※4局の内「ハート」への投票


短篇賞 金子義隆作


第95期短篇賞 金子氏作

金子義隆作(平成14年4月号) 詰手順
3一角 2四玉 2二飛打 2三歩 同飛成 同玉 2二飛不成 1三玉 1四歩 同玉
1五歩 1三玉 2五飛成 3一銀 1四歩まで15手詰
3手目、2一飛では1四玉と寄った局面が打歩詰。2二飛成では2三桂とされて詰みません。
重いようですが2二飛打とし、歩を入手するとともに玉を2三へと移動させます。
打歩詰にしないように2二飛不成として、歩の連打。
最後は1五の歩がすっと動いての突歩詰となります。
解説には「3二飛の成、不成の態度を保留しておくのが作者の新構想である」とあります。


短篇次点 金子義隆作


第95期短篇次点 金子氏作

金子義隆作(平成14年3月号) 詰手順
6八桂 同飛不成 5七歩 同玉 5八歩 同飛不成 7九角 6八飛不成 5八歩 5六玉
6五角 同飛 5七歩まで13手詰
移動合の後さらに動くなど、玉方飛の不成が面白い作品です。
先程の作品とは還元玉で、突歩詰という共通点がありますね。


短篇次点 桑原辰雄作


第95期短篇次点 桑原氏作

桑原辰雄作(平成14年7月号) 詰手順
4二角 4一玉 5一角成 同金 2一飛成 4二玉 5一飛成 4三玉 3二龍 同玉
4二金 2三玉 3三金 1二玉 2一龍 同玉 3二金左 1一玉 2二金まで19手詰
6一の金を飛車で取れるようにするための序4手。その金を入手した直後の3二龍捨て。もう1枚の龍も最後に捨て去って詰め上がります。


短篇次点 植田尚宏作


第95期短篇次点 植田氏作

植田尚宏作(平成14年8月号) 詰手順
4三桂 同銀 4一飛 2二玉 3三桂成 同桂 1二歩成 同香 1一銀 1三玉
2五桂 同桂 2四馬 同歩 4三飛成 同金 1四銀打まで17手詰
初手4三桂は最後に効いてきます。4三飛成を実現させるための2五桂~2四馬が面白く感じられます。


短篇次点 野村 量作


第95期短篇次点 野村氏作

野村 量作(平成14年12月号) 詰手順
1二角 2二玉 1三歩成 同玉 2五桂 同金 1五香 同金 2三金 1四玉
2四金 同玉 3四角左成 1四玉 2三角成まで15手詰
初手1二角を玉方は取ることができません。第93期中篇賞受賞作もそうですが、簡素形での登場でした。
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