第82期以降の塚田賞受賞作品(10)(第91期)②

今回は第91期の中篇部門を取り上げます。
中篇賞 高坂 研作


高坂 研作(平成10年3月号) 詰手順
3二金 同玉 4一角 2二玉 4二飛 3二桂合 同飛成 1三玉 2五桂 1四玉
3六龍 2三金合 1六龍 1五馬 1三桂成 同桂 2六桂 2四玉 2三角成 同玉
2四金 同馬 1四龍 同馬 3四金 2二玉 1四桂 3一玉 4二角 2一玉
2二桂成 同玉 3三金 2一玉 3一角成 同玉 4二と 2一玉 3二とまで39手詰
3二桂の捨合、2三金の中合、1五馬の移動合などなど迫力ある応酬を繰り広げます。よくぞこれだけの手順を織り込めるものと思います。
服部敦氏の解説中、最後の部分を掲げます。
「何よりもすばらしいのは、主役と仇役がはっきりしている事だ。4二で生まれた飛車の華麗な一生を見て欲しい。2四馬の見事な『ヒール(悪役)』ぶりも。詰将棋は一種の演劇である」


中篇次点 中野和夫作


第91期中篇賞 高坂氏作

中野和夫作(平成10年1月号) 詰手順
3五と 同玉 3二飛 2四玉 2二飛成 2三桂合 3三龍 1五玉 3五龍 同桂
1六歩 2四玉 3六桂 2三玉 3三銀成 1二玉 2四桂 1一玉 2一馬 同玉
3二桂成 1二玉 2二成銀まで23手詰
3手目は3三飛が普通ですが、それでは角の利きが強く詰みません。同じようでも3二飛とすると、2二飛成と成って2三桂を強要することで、玉の逃げ道をふさぐことができます。3五飛成に同桂とする他なく、今度は角の利きを遮断。最後は馬を捨てて詰め上がります。


中篇次々点 山田修司作


山田修司作(平成10年5月号) 詰手順
2二歩 3二玉 4一銀不成 同玉 4四香 4三飛合 4二角成 同飛 同香成 同玉
5二飛 4一玉 3一桂成 同玉 2一歩成 4一玉 4四香 4三飛合 3二飛成 5一玉
4二龍 同飛 6一桂成 4一玉 4二香成 同玉 5二飛 4一玉 4四飛 4三飛合
3二飛成 同玉 4三角成 2三玉 3二馬 同玉 2二飛まで37手詰
4四香に対する4三飛合が繰り返されますが、その後の攻防は異なるところが面白い作品です。
氏の作品集「夢の華」が刊行されたのはこの年の2月。その後も、歩みを続けておられます。
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