第82期以降の塚田賞受賞作品(10)(第91期)①

このカテゴリは10日振りの更新となります。
第91期に入り、今回は短篇部門を取り上げます。
第91期(平成10年)

この期すなわち平成10(1998)年より、近代将棋誌の詰将棋欄は大きく変わりました。
朝の詰将棋は消滅。昼・夜の詰将棋を統合し、詰将棋シアターとして再出発となりました。月8作出題、担当は夜の詰将棋担当であられた服部敦氏でした。
そして、塚田賞は年1回の発表となりました。
短篇は山腰雅人氏、中篇は高坂研氏が初受賞。長篇は曽我正純氏が2度目の受賞に輝きました。
初入選は森英生・丹波正美・伊田勇一・黒岩珠甲・加治龍二・山本孝志・戸辺誠の7氏。
植田尚宏氏の連続入選は3月号まで続き、「46」に伸びました。


第91期「塚田賞」選考投票 集計表



短篇賞 山腰雅人作


第91期短篇賞 山腰氏作

山腰雅人作(平成10年6月号) 詰手順
3三桂 2二玉 2一飛 3二玉 4二銀成 同歩 4一飛成 2二玉 2一龍 1三玉
5七角 4六桂合 同角 同香 2五桂 同香 2四馬まで17手詰
4手目3二玉がいわゆる「不利逃避」。4一飛成と歩を取りますと、5七角と引いた際に4六歩合が可能となって詰みません。4二銀成として、歩を上げてから4一飛成とするのが解決法です。
使用駒わずか10枚で高度な構想を実現した作品でした。


短篇次点 藤江和幸作


第91期短篇次点 藤江氏作

藤江和幸作(平成10年2月号) 詰手順
3一飛成 2三玉 2四銀 1二玉 1三銀成 同玉 3五角成 1二玉 3四馬 2三金合
同馬 同玉 2一龍 3三玉 3四金 同玉 2四龍まで17手詰
初手が指しにくいですが、その後はさらさらと流れていきます。
きれいにまとまっているという印象を受けます。


短篇次点 流田義夫作


第91期短篇次点 流田氏作

流田義夫作(平成10年11月号) 詰手順
2三歩成 同玉 3四角 2四玉 3六桂 3五玉 1七角 3六玉 2五角 同玉
2六金まで11手詰
「玉は下段へ落とせ」の逆を行く、不利感ある手順です。5×5をはみだしていく玉ですが、ぴったり捕まっています。
「意外性が狙い」と作者も仰っています。
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