平成25年度七條賞(解答順位戦)発表 補遺

七條賞(解答順位戦)というよりは、詰将棋段級位の記事という色彩が強い記事となっております。
前回・前々回の記事でも触れましたが、詰将棋にも段位があり、一定基準を満たせば申請すると認められます。
あまり知られていない気がしますが…。
無論申請するかしないかは個々人の判断次第です。
詳しくは全日本詰将棋連盟ホームページをご覧下さい。
「詰将棋段級位取得者一覧」のデータは、詰将棋パラダイス平成24年2月号が最新でしょうか。
ここでは、七段以上の方々を紹介いたします(2011年11月現在、敬称略)。


十段
森田正司
鶴田諸兄
七條兼三
黒川一郎
柏川悦夫

九段
山中龍雄
山田修司
森茂
内藤國雄
田中至
柴田昭彦
小西逸生
岡田敏
佐々木明(※1)

八段
片山倫生
藤倉満
吉田健
山田康平
大橋健司
山本勝士
門脇芳雄
服部彰夫
岡村孝雄
谷口均
森長宏明
宮田敦史

七段
阿部重治郎
清水一男


※1 注は必要ないかもしれませんが、巨椋鴻之介氏の本名です。

五段となっている首猛夫氏には、八段が追贈されています(詰将棋パラダイス平成20年9月号)。
岡田敏氏には十段が追贈されているようです(詰将棋おもちゃ箱の第29回詰将棋全国大会レポート)。
門脇芳雄氏に十段を追贈する予定とされています(詰将棋パラダイス平成24年7月号)。

ほぼ全員が作家としての面であることに気付かされます。
解答者としての認定は、詰将棋解答選手権戦で顕著な成績を残されている宮田敦史六段ぐらいでしょうか。
六段になりますと、平井康雄(作家としても六段の有資格者でしょう)・鈴木章夫・加賀孝志・北野龍一・松島節氏は解答者としての認定だと思うのですが、それでも全体に占める割合は高くないでしょう。
以下、解答者の目線から見ていきたいと思います。

詰将棋学校で、1年間の合計点数が700点満点の方には六段、670点以上の方には五段の資格が与えられることには既に触れました。
六段有資格者(と思われる方々)のお名前を載せてみたいと思います(敬称略)。
間違いがありましたら申し訳ございません。


六段
市村道生
平井康雄(六段取得済)
今泉京華
今川健一
福村努
野口賢治
小林徹
加賀孝志(六段取得済)
永島勝利
竹中健一
斎藤博久
日下通博
神谷薫
須川卓二
内藤茂


当方の調べでは、五段の有資格者は30人以上おられるようです。
なお、解答順位戦の連続累計点数などの加点(5点で一段)により八段まで取得可能となっています。
例を挙げますと、解答順位戦連続累計点数が1万点ですと二段加算されるはずです。
多くの方が、加点により資格段位が上がると思われます。

最後に、敬意を表しまして福村努氏の自分なりに計算した点数を掲載いたします。

福村努
700点(以上)…H14(満点) 六段
以下加点
年間全題正解(5点)…(H14)・H15・H17・H18・H19・H20・H21・H22・H23・H24・H25   5×10=50点
連続した累計点数…12751点(H6~)
             5000(5点)+5000(5点)+1000点(2点)+1751  12点
ベスト10(3点)…H12・H13・(H14・H15)・H16・(H17・H18・H19・H20・H21・H22・H23・H24・H25)   3×3=9点
ベスト50(2点)…H7・H8・H9・H10・H11(上記を除く)   5×2=10点
六段 加点50+12+9+10=81点 



詰将棋界にとって、解答者の役割も非常に重要であることは言うまでもありません。
非常に微力ではありますが、解答者に興味を持って頂き、より光が当たることを願っております。


次回からは、第82期以降の塚田賞作品紹介に戻る…予定です。
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詰将棋段級位

詰パラ誌の段級位関連記事(贈呈記事を除く)などについてまとめてみました――

例によって2005年以降。年月は(*を除き)詰パラ誌の月号による。

(1)規定関係
2005.09 須川卓二「リレー随筆・解答者として…」
 「現在、解答者の最高段位は五段。頑張れば一年で取れてしまう。出来ればもっと上も設定して欲しい。たとえば累計点数制などはどうだろう。」

2006.07*規定改正(決定?)

2006.09 猪股昭逸「幹事会報告」(全詰連の頁):速報
 「今まで解答者の最高段位は詰将棋学校での五段取得でした。今回作家と解答者の区別を無くしました。(…)詳細は次号で。また、新しい規定は10月号より適用されます。」しかし…

2007.01 猪股昭逸「詰将棋段位規定」(全詰連の頁):新規定の(遅くなった)披露
 附則によれば、2007.1.1より実施。

2015.04*全詰連HP掲示板に書き込み
 "A順・短コン優勝者にも点数を"という(控えめな)提案

2015.07*理事会に上程⇒未決ながら大会に報告
 "順位戦・短コン・解答選手権の成績優秀者に点数を"

(続く)

(#2:取得者一覧;取得件数)

(2)取得者一覧の掲載

2008 「詰将棋段位取得者紹介」
 5回(1・2・4・6・8月号)に分けて全員の名簿を掲載

2011.02「詰将棋段級位取得者一覧」:7段組2頁
 脱漏が多く、4月号「編集室」で追補

2011.11取得者一覧:6段組2頁半

2012.02取得者一覧
 上の再掲―「参段 永野秀夫」の追補(1月号・編集室に訂正記事)はあるが―だが、理由は不明

2015.02取得者一覧:5段組3頁

2016.02取得者一覧

(3)取得件数(=新規+昇段)の推移
「編集室」の記事から拾ったもの。(掲載時点を基準とした)年ごとの件数(=人数)。
 2005 5
 2006 6
 2007 5
 2008 4
 2009 3
 2010 4
 2011 7
 2012 2
 2013 5
 2014 1
 2015 6

11年間の合計は48件、実人数では41名(2回取得者が7名いるため)。

(続く)

(#3)

(4)疑問点
[1]2008年より前には、「取得者一覧」はどうしていたのでしょう?

[2]2015年に「一覧」の掲載が3年ぶりに復活したのは、取得者数があまりにも少なくなったための「テコ入れ策」? 他に取得奨励・振起策はないのかしら。

[3]「解答者としての認定だと思う」とされている、六段の
  平井康雄・鈴木章夫・加賀孝志・北野龍一・松島節
の各氏の名前は、(3)のデータ拾いの際、(新規定となる)2007年以降の取得者として登場しませんでした。
ただ、2006年4月号で「六段 加賀孝志」が披露されていますが。
というわけで、旧規定では解答者による六段取得はどうなっていたのでしょうか。

[4]ついでに、現在(点数による取得が可能な)最高段位である八段の有資格者は、作家・解答者それぞれ何人くらいいらっしゃるのでしょう?

谷川さん

確認できたところでは、1992年3月号に「詰将棋段位認定者」という記事がありました。
他にも、随時掲載していたのではないかと思われます。

名前の挙がっている方々に関しましては、加賀氏を除き、北野氏:1978年5月号、松島氏:1979年4月号、鈴木氏:1980年8月号、平井氏:1995年6月号で認定されていると思われます。
平井氏に関しては、現在は作家としての認定ではないかという気もしています。
制度が整備される以前の解答者六段認定に関しては、実績や希望段位を基に、審査が行われていたのかもしれません。
ただこれはあくまで推測で、実際に審査に携わっていた方のお話がないと何とも言えません。

八段有資格者ですが、少し調べてみたところ、作家・解答者ともに30人以上が対象になりそうです。

難しい問題もあるのかもしれませんが、段級位所得機会の改定が、正式に決定することを待ちたいと思います。

段位追贈

詰将棋段位の追贈と言えば、川崎弘氏にも八段位が贈られているようです。―

当連盟は氏の生前の御功績を讃え、八段位を追贈することに致しました。(詰パラ2008.12全詰連の頁)

―「詰将棋段位取得者一覧」には生前の取得者しか載せていない、ということなのでしょうか?

追記:ベスト50入

ついでに、本記事の主題である解答者の段位についてコメントを。―

認定規定の内「解答順位戦でのベスト50入り 2点」は甘すぎるのでは? という話題です。
毎年ベスト50入り(得点は三段相当の420点と仮定)したときの逐年の昇段状況をシミュレートしてみますと―
年 累計 点 段位
1  420 2 三段
2  840 4 三段
3 1260 8 四段
4 1680 10 五段
5 2100 12 五段
6 2520 14 五段
7 2940 16 六段
8 3360 19 六段
9 3780 21 七段
10 4200 23 七段
11 4620 25 八段

―ちなみに、昨年8月からの解答順位戦への参戦経験からは、420点は私でも何とか得点できる範囲です。
なお、この点に関しては夙に須川氏の指摘があります。ご自身の段位が八段になることを確認された上で、―
「こうして計算してみると、ベスト50入りの加算があまりにも比重が掛かりすぎと思いますね。」(「たくぼんの解図日記」2007/01/05,「詰将棋段級位認定規定」(『詰将棋メモ』2007/01/06)から孫引き)―氏のように「解答十傑」に入るクラスの強豪が詰将棋八段になるのは何ら問題ないと思います。
しかし、私のような弱輩&青二才が僅か11年の「年功」で最高段位に到達できるのでは、段位の価値・権威はゼロに等しいのではないでしょうか。

谷川さん

「詰将棋段級位取得者一覧」ですが、追贈の方もいらっしゃいますので、記載のない方は、何らかの理由で含まれていないものと思います。
私の追記?は気付いた方について記したに過ぎませんから、補いきれてはいないですね。
なお、並びについては、認定順でないことは確かですが、どのような意図かは分かりません。

解答者の認定は、多くが詰パラの1年間における成績を元にしたものではないかと思われます。認定基準の難易については、より多くの解答者の意見を伺いたいところでしょうか。

No title

段位取得は一時期、詰将棋学校を一年間全題正解すれば

小学校:初段
中学校:二段
高校:三段
短大:四段
大学:五段
大学院:六段

の通り取得できました。鶴田さんが面倒な判定をする余裕がなかったので単純になっていたのでしょう。

六段は大学院の20題のみを正解すればよかった。手数が長いだけで簡単な作が出題されることもあり、また不完全作も多かったので、五段より容易に取得可能でした。

むかしびとさん

恐らく、私が所持していない時代の詰パラにおいてですね…。
六段の対象者と、段位が授与された方がそれぞれどの位あったかは、読む機会があればまとめてみたいものです。相当先の話になりそうですが。
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