第82期以降の塚田賞受賞作品(7)(第88期)①

第88期に入り、今回は短・中篇部門を取り上げます。
第88期(平成8年7~12月号)

この期、短篇は斎藤吉雄氏が初受賞、中篇は中野和夫氏が2回目の受賞。長篇はOT松田氏が第55期以来、6回目の受賞となりました。
12月号で「趣向詰将棋」として、田島秀男氏作「渡り鳥」と河原泰之氏作「I’LL BE BACK」が出題されました。どちらも不完全だったことが惜しまれます。「渡り鳥」に関しては修正図が後に出されたようです(図は持っているのですが、出典をご存じの方はご教示頂ければ幸いです)。
初入選の方はおらず、毎号入選は植田尚宏氏が5期連続で達成されました。


第88期「塚田賞」選考投票 集計表



短篇賞 斎藤吉雄作


第88期短篇賞 斎藤氏作

斎藤吉雄作(平成8年9月号) 詰手順
1六飛 同金 2四飛 1七玉 1六角成 1八玉 2七馬 2九玉 1八馬 3八玉
2七馬 3九玉 2八銀 同桂成 2九金 同成桂 3四飛まで17手詰
2四飛は限定打。馬追いで2九・3八の歩を消去し、連続捨駒から飛車を一つ寄って詰め上がります。お見事です。


短篇次点 田中寛之作


第88期短篇次点 田中氏作

田中寛之作(平成8年9月号) 詰手順
2四金 同玉 3四角成 1四玉 1五銀 1三玉 2四銀 同飛 1五龍 1四飛
同龍 同玉 2四飛 1五玉 2七桂 同馬 2五馬まで17手詰
飛角図式。初手の金捨て、飛の移動合にまとまった収束。条件に甘えることのない好作です。


中篇賞 中野和夫作


第88期中篇賞 中野氏作

中野和夫作(平成8年8月号) 詰手順
6二角 6一玉 5二角成 同歩 7一角成 同玉 4四角 5三角合 同角成 同歩※
6二角 6一玉 7二金 同玉 6三銀不成 8一玉 9三桂 8二玉 8一桂成 同玉
7一角成 同玉 7二金まで23手詰
初形と10手目の局面では5三歩の向きがひっくり返っているとの服部敦氏の解説になるほどと思わされました。

途中図(10手目同歩まで)
第88期中篇賞 中野氏作1

6二角~7一角成がリフレインされるのもいい味です。
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当初の表から差し替えたのですが、リンクの変更を忘れておりました。
ご指摘ありがとうございます。修正しました。
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