第82期以降の塚田賞受賞作品(4)(第85期)③

今回は第85期の長篇部門を取り上げます。
長篇賞 角 建逸作「遠雷」


第85期長篇賞 角氏作

角 建逸作(平成7年6月号) 詰手順
3一飛 同玉 6四馬 2二玉 2九香 2七桂合 同香 2六桂合 同香 2五桂合
同香 2四桂合 3二角成 同玉 3三金 2一玉 5四馬 1一玉 1二歩 同玉
4五馬 1一玉 2三桂 1二玉 3一桂成 1一玉 2一成桂 同玉 2四香 3一玉
2二香成 4一玉 4二金 同玉 5四桂 4一玉 3三桂 5一玉 6二桂成 同玉
6三金 5一玉 4一桂成 同玉 2三馬 5一玉 3三馬 4二歩合 同馬 同玉
5四桂 4一玉 4二歩 5一玉 6二金まで55手詰
飛車を捨てるオープニング、4手目の局面(途中図)からはっしと放たれる2九香への対応が主題の作品です。

途中図(4手目2二玉まで)
第85期長篇賞 角氏作1

歩合よりも桂合の方が長くなります。香に対する縦の四桂連合は、発表当時過去に10作ほどだったそうです。作者の角氏はコメントに「本作の特徴は、
①山田修司氏言うところの「無仕掛遠打」の実現=遠打ちの局面で付近および上部に駒が一枚もない
②四枚目も中合である
③合駒制限の歩を配置していない=香に対する四桂連合では初めての実現」
と書かれています。なお、題名の由来は「遠打ちの変化にしか現れない二枚馬のイメージ」とのこと。
寄せられた短評を一つ掲載いたします。
羽生田隆一「歩があればすぐ3二角成以下6二金を取って詰む訳だが、これを伏線に四桂連合を成立させたのは見事の一語」


長篇次点 飯田岳一作


第85期長篇次点 飯田氏作

飯田岳一作(平成7年4月号) 詰手順
9八と 同玉 8九と 同玉 7九と 9九玉 8九と 同玉 5六角 9八玉
9九歩 同玉 5九龍 8八玉 6八龍 9七玉 9六と 同玉 6六龍 8五玉
8四と 同玉 8六龍 7四玉 7三桂成 同玉 8二龍 同玉 8三金 8一玉
8二歩 同金 同金 同玉 8三金 8一玉 7一歩成 同龍 8二歩 同龍
同金 同玉 8四飛 9一玉 9四飛 8二玉 9二飛成 7三玉 8三龍 6二玉
5三桂成 同銀 6一と 同玉 5一歩成 同玉 5三龍 4一玉 4二銀 3二玉
6五角 2二玉 3三銀成 同金 同龍 同玉 2四と 同玉 1五金 1三玉
1四金打 同銀 同金 同玉 2六桂 同香 1五銀 2五玉 2六銀 1六玉
1七銀 同玉 1九香 2七玉 2八香 3六玉 3七香 4六玉 5六馬 3七玉
4七馬 2八玉 3八馬 1九玉 2九馬まで95手詰
煙詰の多作家として知られる飯田氏の作品。24手目8五歩や、62手目5四歩の変化が難解のようです。合駒が利かないことを見越した龍追いに始まり、中空に浮かびかける玉を馬で捕える収束で詰上ります。

詰上り図
第85期長篇次点 飯田氏作1


長篇次々点 伊藤 果作


第85期長篇次々点 伊藤氏作

伊藤 果作(平成7年3月号) 詰手順
4四金 2二玉 3二金 2三玉 2四歩 1二玉 1三歩 同玉 1四歩 1二玉
2三歩成 同玉 3三金上 1二玉 1三歩成 同玉 3五馬 1二玉 4五馬 3四歩合
1三歩 同玉 4六馬 3五歩 1四歩 1二玉 4五馬 3四桂合 1三歩成 同玉
3五馬 1二玉 2二金上 同馬 1三歩 同馬 同馬 同玉 3一角 2三玉
2二角成まで41手詰
打歩詰回避のために4五馬で壁を作ります。馬引きに3五歩と突いて抵抗してきますが、玉を引かせて4五馬と戻せば道が開けるという作品です。
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