第82期以降の塚田賞受賞作品(4)(第85期)①

第85期に入り、今回は短篇部門を取り上げます。
第85期(平成7年1~6月号)

この期、短篇部門が19手まで拡大されました。
短篇は市島啓樹氏が初受賞、中篇は巨椋鴻之介氏が20年振り6度目の受賞。長篇は角建逸氏が2度目の受賞となりました。
トピックは何といっても4月号の「特別懸賞」ではないでしょうか。
出題された2作は今村修氏「ゴゴノソラ」と広沢芳香氏「古時計Ⅱ」。どちらも不完全だったのが惜しまれます。前者は作者によって修正図が発表され、後者は最近になって修正案が提示されています。
初入選は愛梨香・小倉克夫・田中寛之・今村修・広沢芳香・森雅幸・深尾勝則の7氏。毎号入選は植田尚宏氏(2期連続)と海老原辰夫氏が達成されました。


第85期「塚田賞」選考投票 集計表



短篇賞 市島啓樹作


第85期短篇賞 市島氏作

市島啓樹作(平成7年1月号) 詰手順
2九飛 5八玉 4九角 5九玉 6八銀 同と 9四角 4八玉 6六馬 同歩
3八金 同玉 8三角成 4八玉 4七馬まで15手詰
角の移動が主題。切れ味ある捨駒も織り込み、内容のある作品です。


短篇次点 若島 正作


第85期短篇次点 若島氏作

若島 正作(平成7年2月号) 詰手順
3八馬 1五玉 4五龍 3五桂合 1六歩 2六玉 3六龍 同玉 3七馬まで9手詰
3八馬・4五龍のダブルソッポ。龍を捨てる収束も決まっています。
「盤上のファンタジア」第6番に収録されています。


短篇次点 森 雅幸作


第85期短篇次点 森氏作

森 雅幸作(平成7年6月号) 詰手順
6四飛成 3四桂打 2四金 1五玉 5五龍 3五桂合 1六歩 同玉 2七金 1五玉
1六金 同玉 4六龍 同桂 1七銀 1五玉 2七桂 同桂成 5五飛まで19手詰
龍の王手に対し、二度の桂合。どちらも跳ねて詰上ります。
作者は将棋世界誌で最優秀新人賞を受賞。5月号で近代将棋誌デビューを飾りました。
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