第82期以降の塚田賞受賞作品(1)(第82期)①

予告しておりました、新シリーズ?の掲載です。
半世紀以上の長きに渡って続けられてきた塚田賞。
受賞作品ですが、第1~54期については森田銀杏氏が「近代将棋図式精選」として一冊の本にまとめられました。
第55~81期についてはこちらも森田氏が連載で解説をされましたが、書籍にはなりませんでした。
そして、第82期以降の受賞作に関してはあまり知られていないのではないでしょうか。比較的最近までWikipediaの受賞作欄は空白でした。
森田氏は2003年に逝去されたため、残念ながら新たにその名筆を読むことはできません。
大げさながら、空白を埋めようとするのがこの試みです。
部門ごとに、原則受賞作・次点作・次々点作を掲載していきたいと思います。多少の増減があるかもしれません。

最初は拙いながらも解説を書くことを考えました。ですが現段階の私の力量では、とても皆さんが読むに堪え得るものは書けなさそうです…。
素晴らしい料理を台無しにする気がしましたので、メモという形で一・二文ほど添えることに留めようと思います。主に作者の情報を書くことになると思われます。
手順を追って楽しむもよし、手の意味を深く考えるのもよし、というスタンスで行きたいと思います。
最初の内は試行錯誤だと思いますし、思うように更新できないことが予想されますが、よろしくお願い致します。
当方の知識が不十分で、間違いが多いかもしれませんが何卒ご了承下さい。

下手な文章はこれぐらいにしておきまして、いよいよ本題へと進みます。
今回は、第82期の短篇部門を取り上げます。



第82期(平成5年7~12月号)

この期、短篇は富樫昌利氏が3回目の受賞、中篇は金成憲雄氏が初受賞、長篇は添川公司氏の「銀馬車」が不完全となり、杉山正氏が2回目の受賞となりました。添川氏の連続受賞は山田修司氏・七條兼三氏に並ぶ5で止まりました。
桑原辰雄・植田尚宏の両ベテランが毎号入選を果たしています。
初入選は菊田裕司・鮎川まどか・渡辺省三・市島啓樹・千々岩倫太郎の5氏でした。


第82期「塚田賞」選考投票 集計表



短篇賞 富樫昌利作


第82期短篇賞 富樫氏作

富樫昌利作(平成5年12月号) 詰手順
5九飛 4九角合 同飛 同玉 6九飛 3八玉 2七銀打 同と 3九飛 同玉
9三角 3八玉 4八角成まで13手詰


平成2年度の看寿賞(中編)を受賞したこともある富樫氏。
第77期、第81期に続き、本作で3度目の塚田賞受賞となりました。
復活が待たれる作家の一人ではないでしょうか。
なお、5手目の6九飛は限定打となっています。


短篇次点 菊田裕司作


第82期短篇次点 菊田氏作

菊田裕司作(平成5年7月号) 詰手順
3二角成 1三玉 3五角 2四飛合 1四銀 1二玉 1三歩 同桂 2三馬 同飛
1三角成 同飛 2四桂 2二玉 3二香成まで15手詰

指将棋の世界でも有名で、この2年前にアマ名人になられた菊田氏。
3×3、コンパクトな簡素図式から緩みない手順を編み出されています。


短篇次々点 山本善章作


第82期短編次々点 山本氏作

山本善章作(平成5年11月号) 詰手順
8七角 同歩不成 9六飛 8六角合 同飛 同飛 9四角 8五桂合 同角 同飛
6八桂 同歩成 7七歩 6七玉 5七金まで15手詰

初形が打歩詰。初手9八角では詰みません。打開のために虚々実々の攻防が繰り広げられます。

スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

hirotsumeshogi

Author:hirotsumeshogi
少ない知識をフル活用させています。
当ブログはリンクフリーです。
相互リンクは詰将棋関係のものであれば原則受けさせて頂きます。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カウンター
フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR