塚田賞作品の魅力(5)(近代将棋昭和52年11月号)②

森敏宏氏の連載「塚田賞作品の魅力」、第5回の続きです。
今回は第9期の受賞作を掲載します。
第九期受賞作(32年1~6月号)
短篇賞 中島正晴
中篇賞 杉田宇通

長篇は該当なし


短篇賞


第9期中島氏作

中島正晴作(32年6月号)
2五桂 2三玉 1三桂生 3三玉 2二角 3二玉 3一角成 同玉 2一飛成
まで9手詰
塚田九段「これは初手に飛筋を止める2五桂から、1三桂生のカラハネが実に面白い。最後の角の成りすてのまとめも画竜点睛の一手といえる。新人らしいが、その腕の程は中々たしかなものと見る。ただ難点は不動駒の多いことだが、そう苦にはなっていない」
作者「私の快心作の一つ。創作期間は四カ月かかっている。そのためか受賞の喜びは大なるものがある」
3手目1三桂生の筋は今まで何作か出ているが、この作品がいわゆる「ハシリ」で新手筋といえる。しかし手数と初形のバランスにやや難点がある。


中篇賞


第9期杉田氏作

杉田宇通作(32年2月号)
2四香 1三玉 2三香成 同玉 2四銀 1四玉 1六飛 1五角合 同銀 2三玉
2四銀 2二玉 1二飛成 同香 2三歩 1一玉 2二角まで17手詰
塚田九段「まず型が簡潔なのがよい。手順も角の中合などをおり込んでおり、また最終の1二飛すてが鮮明に浮かび上るあたり実に軽くてうまい」
作者「同じ地(群馬県)の桑原辰雄、湯村光造両君が先に賞をとったので、一生のうち一度は塚田賞と努力して来ましたが、はからずも今期受賞との通知に夢ではないかと喜んでいます」
中島作と較べると配置にムダがなく、手順も洗練されている。収束の1二飛成は単なるカラ成と違った味があり冴えた手になっている。



杉田氏作は13手目3三銀成や3三馬以下でも詰んでしまうようです。
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