簡素図式精選(8)(近代将棋昭和54年12月号)①

岡田敏氏の連載「簡素図式精選」の第8回です。
第七十三番 竹之内芳堂氏作

昭和44年3月「近代将棋」

第七十三番 竹之内芳堂氏作
7二飛 9一玉 9二歩 8一玉 8二歩 9二玉 7四角 8三桂合 8一歩成 同玉
9二飛成 同玉 8三角引成 8一玉 7三桂 7一玉 6一馬 8二玉 8三角成 9一玉
8一桂成 同玉 7二馬引 9一玉 8二馬まで25手詰
初手7二飛に対し9三玉は、7一角(同銀は7三飛成以下)、8四玉、6二角成以下で詰む手強い変化がある。楚々たる初形に変化あり、紛れあり、而も7四角の限定打ありで立派なもの。8手目歩合の変化も面白い。


第七十四番 服部秋生氏作

昭和44年4月号「詰将棋パラダイス」

第七十四番 服部 秋生氏作
2四金 同龍 2三銀 同龍 1三金 同龍 1五銀 同玉 3五龍 1四玉
2五龍まで11手詰
玉方の2五龍を捨駒により2四-2三-1三の地点に移動させて詰め上げ、而も使用駒が盤面で龍二枚、桂二枚、持駒に金二枚、銀二枚の軽趣向作品である。この種の作品は、作者の訴えんとする所を理解して干渉すべきであろう。
複雑難解な作品を得意とする作者だが、たまに息抜きに作った作品だろう。最近作品の発表がないのが淋しい。


第七十五番 小田哲生氏作

昭和44年10月「近代将棋」

第七十五番 小田 哲生氏作
1三角 6九玉 5八角 同飛成 6八金 5九玉 5八金 4九玉 5九金 同玉
6九飛 同玉 6八角成まで13手詰
形が面白いのもさることながら、手駒の角を、或いは遠く、或いは近くと使い分けるのが巧妙。5九金、6九飛の連続捨てでしめくくる収束も見事である。
二枚の飛が相対して構える図には柏川悦夫氏の名作(簡素図式精選第57番)があるが、本作は入玉図に持って来て、それに二枚のと金をくっつけ、異色の作品に仕上げてある。


第七十六番 菅谷正義氏作

昭和45年2月「詰将棋パラダイス」

第七十六番 菅谷 正義氏作
2四香 2三銀合 同香 1二玉 2二香成 同玉 3三銀 1三玉 1五飛 1四桂合
2四金 1二玉 1四飛 2一玉 1一飛成 同玉 2三桂 2一玉 3一桂成 1一玉
2一成桂 同玉 2三香 3一玉 4二歩成まで25手詰
2四香に対し2三銀合の中合が主眼。ここ斜め後に利かさなければ、3一金、1二玉、3二飛成で詰む。全般的に軽い手の連続で、形と同調してごくあっさりとした手順の構成になっており、些か物足りない感がある。


第七十七番 池田 俊氏作

昭和46年8月号「近代将棋」

第七十七番 池田 俊氏作
1六歩 2四玉 2七飛 2六桂合 同飛 2五角合 3六桂 1四玉 1五歩 同玉
2七桂 1四玉 1六飛 同角 1五歩 2五玉 3五馬まで17手詰
初手1六歩(同玉は、2六飛、1七玉、2九桂、1八玉、1九歩、同玉、5五馬以下)に2四玉と逃げた時、2七飛と離して打つのが好手。これに対し玉方も2六桂合と中合を打って飛を呼び寄せ、2五角の移動合で頑張る。収束、一度打った歩と飛が消えて鮮やかな印象を残す。簡素な棋形に内容豊富な好作。
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